会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

一時会計監査人の選任に関するお知らせ(Nuts)

一時会計監査人の選任に関するお知らせ(PDFファイル)

ジャスダック上場、Nutsの一時会計監査人の選任に関するプレスリリース。

同社(3月決算会社)では、4月に会計監査で大きな現金消失が発見され、その後、会計監査人が契約を解除し、監査人不在となっていました。

「当社としましては、会計監査人が不在となる事態を回避し、適正な監査業務が継続的に実施される体制を維持するため、新たな一時会計監査人の選任手続きを進めておりましたが、本日(8月13日)開催の監査等委員会において、監査法人アリアを当社の一時会計監査人として選任いたしました。」

現金消失問題などについて、外部調査委員会が調べているそうです。その調査項目は...

「① 当社が 2020 年2月 26 日に金融商品取引法第 158 条の違反嫌疑(同年3月2日の日本経済新聞電子版の報道によれば 2019 年2月8日付けリリース「平成 31 年3月期業績予想の公表に関するお知らせ」を公表したことが金融商品取引法第 158 条にいう「偽計」に当たるという嫌疑。)(以下「本件嫌疑」といいます。)により証券取引等監視委員会により強制調査を受けた件に係る事実関係の調査

② 監査法人元和が 2020 年4月3日に当社が保有する現金の実査を実施したことにより発覚した、当社が保有する 2020 年3月 31 日時点における現金が 0.5 百万円であるにもかかわらず、当社の帳簿上の現金の残高が 809 百万円であり、両者の間に差異が生じていることに関する事実関係及びその発生原因の調査

③ 当社が 2020 年3月期の第1四半期から第3四半期にかけて計上した、当社が維持・運営を支援している会員制医療施設に係る会員権の売上高と、本件現金差異との関係、具体的には、会員権売上高に係る取引(以下「本件取引」といいます。)に関する調査

(以下省略)」

最初に挙がっている強制調査について。

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現金消失の開示の後、ドイツのワイヤーカード社の巨額預金消失事件があったので、目立たなくなってしまいました。ワイヤーカードの事件は、経営者が逮捕されたりして、当局の調べが進んでいるようですが、こちらの方はどうなっているのでしょう。

また、監査法人アリアといえば、金融庁との訴訟は今どういう状況なのでしょう。

前代未聞、監査法人が金融庁を提訴したワケ(東洋経済)(再掲)
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