高知県教委 元校長４８００万円横領 ギャンブルなどに（毎日より）

高知県教委　元校長４８００万円横領　ギャンブルなどに

高知県土佐市の元小学校校長（６０歳）が業務上横領容疑で教育委員会から告発されたという記事。

「県教委によると、××元校長は２００７年から、市町村立小中学校の管理職が加入して研修などを実施している県管理職教員組合の役員を務めていた。金銭を管理する担当で、０９年から１６年にかけて複数回にわたり組合の口座から計約４８００万円を不正に引き出したという。」

不正はだいぶ前に発覚していたようです。

「１６年２月ごろ、不審に思った当時の組合長が横領の事実を知ったが、県教委や警察には報告せず、債務に関する弁済契約公正証書を作成し、弁済を求めていた。」

しかし、ほとんど返済はなされなかった（返済は約６０万円のみ）そうです。また、今年3月で定年退職になるまで、校長職をつとめていたというのも驚きです。

県教委が告発…定年の“4800万円横領”校長は退職金いくら？（日刊ゲンダイ）

告発まで時間がかかった理由は．．．

「実は、横領の事実は２０１６年の２月ごろに発覚していたという。「彼は責任を取る必要がある」と教員組合の関係者がこう続ける。

「組合としては対応に戸惑い、頭を悩ませ、県教委や警察に報告できませんでした。弁済契約公正証書を作成したのですが、彼は返済計画を示していません。返ってきたのは今のところ６０万円だけです。なぜ、今になって告発したか？　昨年１２月～今年１月にかけ、彼の責任を問う必要があるという話になりました。２月の会議で『告発する』という結論を出し、警察に報告しました。長期にわたる私的流用、不正使用については、使途先を証明しないと、なかなか立件までいかないと言われ、資料を用意したのですが、受理はされなかった。その後は弁護士に相談し、もう一度、警察に相談しました。会計チェックが甘かったのでは？　機能していませんでした。反省しています」」

こういうふうにうやむやになっている横領事件は、たぶん多いのでしょう。