社長らが民事再生法違反で逮捕された「U.F.O.」が、昭和61年の創業当初から、粉飾をしていたらしいという記事。
「管財人の森本宏弁護士によると、管財人らが同社の社員や元社員約10人から事情を聴いたところ、企業の印鑑を偽造したり、サインをまねるなどの手口で契約書や請求書を偽造し、実際には取引のない企業と取引があるかのように装っていたとされる。
これらの手法は、谷容疑者がUFOの前身となる会社を創業した昭和61年ごろから、約25年間にわたり行われていた。UFOが融資先に示した取引先企業には、海外の高級ブランドもあったが、取引の実態がないことは表面化せず、金融機関側も疑問を抱かなかったという。
一方、同社の決算書によると、平成21年7月期の売上高は895億円。しかし、実際の売上高は10億円程度とみられ、237億円が、不明朗な仮払金として計上されていた。・・・」
25年間も粉飾決算を続けることができたのはなぜなのでしょうか。
また、資本金や負債の金額がわからないのでたしかなことは言えませんが、237億円の仮払や、先日の報道のように300億円の在庫を計上していれば、規模的には大会社に該当しそうです。会計監査人は選任されていなかったのでしょうか。
中国ビジネスの“カリスマ”一転容疑者に(夕刊フジ)
「・・・上海で勤務経験のあるUFO元社員は「生産量や工賃から判断すると、工場の年間売上高は5億~8億円だった。経営がうまくいっていたと感じていた社員はいない」と話す。20年9月ごろには、すでに経営状態が悪化。取引先にまで「欧米の企業から商品代金30億円の金がある」と融資を求めるなど、なりふり構わず資金繰りに奔走した。」
逮捕された社長の言葉。
「途中でやめるから失敗になるのだ。成功するまで続ければ、失敗はない」
失敗を認めないために粉飾していたのでしょうか。
中国ビジネスカリスマ女社長逮捕 売り上げを100倍近く水増しする粉飾決算(FNN)
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