最近の監査人交代事例です(2024年10月29日発表分)。
1.出前館(東証スタンダード)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
新日本→トーマツ、の交代です。
「継続監査年数を踏まえ、同会計監査人(新日本)を含め複数の監査法人を対象として検討してまいりました結果」とのことです。
トーマツを選んだ理由は...
「監査役会が、有限責任監査法人トーマツを会計監査人の候補者とした理由は、同会計監査人の専門性、独立性、品質管理体制等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2005 年です。
適時開示ではありませんが、同社からシステム障害に関するリリースが出ています。
システム障害に関するお詫びと、復旧に関するご報告(2024年10月29日)
「10月25日(金)20時頃、サーバが高負荷となったことからサービスを停止し、当該サーバより切り離してサービスを再開いたしました。原因の調査を継続していたところ、翌10月26日(土)14時30分頃、前日とは異なるサーバが高負荷となり再度サービスを停止したのち、暗号資産マイニングマルウェアである通称「RedTail」に感染したことが発見され、当該マルウェアの削除を実施しました。サービスの再開にあたってはさらに万全を期するため作業を慎重に行ったことから想定よりも時間を要してしまいましたが、安全性が確認できたことからサービスを再開いたしました。なお現時点において個人情報の流出についてその恐れはありません。今後新しい事象が判明した場合は、速やかにお知らせいたします。」
2.東京一番フーズ(東証スタンダード)
赤坂有限責任監査法人→南青山監査法人、の交代です。(地下鉄で一駅?)
赤坂から契約更新辞退の申出があったそうです。
「任期満了にあたり翌期以降について、同法人において人員面を考慮すると十分な監査時間の確保が困難であるとのことから、契約更新を辞退したい旨の申し出を受けました。」
「これを受け、複数の監査法人を比較検討いたしました結果、新たに南青山監査法人を会計監査人として選任するものであります。」
南青山を選任した理由は...
「監査役会が南青山監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、会計監査人としての専門性や監査経験、規模等の職務遂行能力及び独立性、品質管理体制等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任と判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2018 年です。