goo blog サービス終了のお知らせ 

会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

倒産速報 加藤運輸有限会社 一般貨物自動車運送 再生手続き開始決定受ける 負債68億円(帝国データバンクより)

加藤運輸有限会社
一般貨物自動車運送
再生手続き開始決定受ける
負債68億円

千葉県松戸市の加藤運輸という会社(「有限会社」です)の倒産記事。

10月25日に再生手続き開始決定を受けたとのことです。負債は約68億円。

1975年創業で79年に法人改組した会社だそうです。

積極的に投資を行い、2022年3月期の年収入高は約72億8900万円にもなっていましたが...

「しかし、倉庫や物流センター、リサイクル工場への積極的な設備投資に伴い借入金が年商を上回る規模に膨らんでいたうえ、物流センターの稼働率が上がらず、グループ企業への貸付金などにより収益は圧迫され、2022年3月期には約3億5000万円の当期純損失を計上。このため、金融機関からリスケ支援を得て繰り回すとともに、収益が低迷していた青果の運送事業及び関連不動産を譲渡し、事業の撤退を企図したものの、譲受人と係争が発生していた。

係争先への牽制の目的で、今年3月22日には元子会社が当社に対し民事再生法の適用を申請したが、係争は終結せず、その後、私的整理を目指していたものの信用不安が広まり業況が悪化。金融機関の期限の利益が喪失し、取引先から保証金の積み増しを求められるなど、急速に資金繰りが悪化していた。」

過大投資・過大借入だけなら、リスケでなんとかなったのかもしれませんが、この記事を読むと、事業再編を巡る係争が足を引っ張ったようです。

再生手続開始決定のご報告(加藤運輸)

「弊社は、令和6年10月25日、千葉地方裁判所より再生手続開始決定及び監督命令を受け(令和6年(再)第2号)、監督委員として、山村清治弁護士が選任されました。

関係者の皆様には、多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

民事再生手続は、事業の継続を前提として事業を再生させるための手続であり、再生手続開始後も、通常通り事業を継続しますので、ご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

また、今後の再建を見据え、このたび、従前より当社の代表取締役であった加藤善信は取締役を退任し、新たに加藤健一が代表取締役に就任いたしました。」

新しい代表取締役は、おなじ姓の人です(親族?)。

コメント一覧

名無し
吉川市役所近くの新規物流センターが過大投資になったのかな。大きな倉庫なのに荷動きが弱いなと車から見ていた。やっぱりコロナ禍が災いしたのかな
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事