創業178年の英旅行代理店トーマス・クック・グループが破産を申請したという記事。
「追加の資金調達交渉が合意に達しなかったため。英民間航空局(CAA)は、同社が「直ちに営業を停止した」と発表した。トーマス・クック・グループは、「近代ツーリズムの祖」とも言われる実業家トーマス・クックが19世紀に創業した老舗旅行代理店が母体だった。
これによって、同社のツアーでイギリスから国外を旅行している15万人以上を無事に帰国させるため、平時で最大規模の帰還作戦「マッターホルン作戦」が開始された。イギリス人観光客を帰国させるため、22日からすでに乗客のいない旅客機がイギリスから海外へ向けて相次ぎ出発していた。
英政府は、政府とCAAが数十のチャーター機を調達したため、トーマス・クックに手配して海外に出国している旅行者は全員、無料で帰国させると発表した。」
業績悪化の原因は...
「トーマス・クック社は業績悪化について、トルコなどイギリス人に人気の海外旅行先で政情不安が続いたり、今年の夏に熱波が続いたりしたこと、あるいはブレグジット(イギリスのEU離脱)に伴う不透明感から海外旅行を控える傾向が続いたことなどを理由に挙げている。
その一方で、同社はオンラインの旅行代理店や格安航空会社などから激しい競争にさらされていた。
さらに最近では、多くの旅行者が代理店に頼らず、自前で旅行を計画するようになったことも影響しているとみられる。」
KPMGが管財人を務めるそうです。
KPMG appointed to Thomas Cook administration(economia)
KPMG will manage the liquidation of the more than 550 Thomas Cook high street shops, while AlixPartners – the management consultancy – has been appointed special manager over the airline and tour operator companies.
The company has closed with immediate effect, leaving more than 20,000 jobs on the line.
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