会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

所得税の課税対象を個人から「世帯」単位に 政府・与党が見直し検討(産経より)

所得税の課税対象を個人から「世帯」単位に 政府・与党が見直し検討

政府・与党が所得税の課税単位を個人単位から世帯単位に変えることを検討するという記事。

「政府・与党は7日、少子化対策として、所得税の課税対象を現在の個人単位から世帯単位に見直す検討に着手する方針を明らかにした。」

「所得税を世帯単位に見直すと、子どもが多いほど所得税が少なくなるため、少子化対策になるとの指摘がある。ただ、世帯収入が同じなら、共働き世帯より専業主婦世帯の方が恩恵が大きくなる。このため、麻生太郎財務相は同日の閣議後会見で「安倍(晋三)政権が成長戦略で目指す女性の活躍推進に逆行することになる」と述べ、慎重な議論が必要との認識を示した。」

日本の所得税は個人単位主義ですから、これが変わると相当大きな制度変更となります。また、手元の参考書をみると、課税単位には、個人単位主義と消費単位主義があり、消費単位主義には夫婦単位と家族単位があるそうです。「世帯単位」といっても、「夫婦」と「家族」のどちらなのでしょうか。

税額の出し方も、二分二乗方式(夫婦単位の場合)、N分N乗方式(家族単位の場合)、複数の税率表を使う方式などがあるそうです。

いろいろな制度が考えられますが、どれを採用するにしても、今まで以上に複雑な仕組みとなりそうです。
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