アクセンチュアとその管理職の男性社員が、労働基準法違反容疑で書類送検されたという記事。
「送検容疑は昨年1月3~30日、同社の社員1人に対し、法定の除外理由がないにもかかわらず各週40時間を超えて時間外労働をさせた疑い。
同局の過重労働撲滅特別対策班(通称かとく)によると、社員は当時、ソフトウエアエンジニアとして働いていた。昨年1月の時間外労働は約143時間に上ったという。」
週40時間労働で、4週間働くと160時間ですが、それにほぼ匹敵(約0.9倍)するような時間外労働をしていた(1人でほぼ2人分働いていた)ということになります。
そんなブラックな会社とは知りませんでした。
アクセンチュアを書類送検、143時間の違法残業の疑い 東京労働局(朝日)
「同労働局によると、本社に所属するソフトウェアエンジニアの社員に昨年1月3~30日、法定の労働時間である週40時間を超えて計143時間48分の残業をさせていた疑いがある。残業時間の上限を定める労使協定(36〈サブロク〉協定)はあったが、無効だったという。
同社には労働組合はないといい、社員の代表が会社側と36協定を結んでいたが、手続きなどに不備があったとみられる。」
「アクセンチュア」書類送検 社員に違法な残業させた疑い(NHK)
「労働基準法では1日8時間、週40時間を超えて働かせ残業をさせる場合には労使で協定を結ぶ必要がありますが、労働局によりますと、「アクセンチュア」では協定を結ぶための手続きに不備があったということです。また、ほかの複数の社員についても違法な残業が確認されたということです。」
ひとりだけ月140時間残業をしていて、他の人は定時で帰っていたとは考えにくいので、もっと多くの人が違法な残業をしていたのでしょう。
もともと、アーサー・アンダーセン(エンロン事件をきっかけに消滅)から分かれたコンサル会社ですから、日本の大手監査法人にとっては、遠い親戚みたいなものでしょう。監査法人業界は人手不足といわれているようですが、労基法は遵守されているのでしょうか。
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