東証マザーズ上場の「アイ・シー・エフ」(ICF)(現オーベン)の旧経営陣らのグループが、不正な手段で株式交換による企業買収を行って大量の自社株を発行し、多額の売却益を上げていた疑いがあるという記事。
「関係者によると、金融商品取引法違反の疑いが持たれているのは、03~06年にICFの経営に参画した投資グループのメンバーら数人。グループは同社株を大量に発行するため、04年9月時点で債務超過に陥っていた広告会社「大阪第一企画」(大阪市)を株式交換の手法で買収することを計画した。
そのために、グループの関係会社との取引で第一企画に利益を上げさせ、同社の資産価値を約8億円にかさ上げ。かさ上げされた価値に基づき、同年12月下旬に開いたICFの取締役会で、第一企画の全発行済み株式1600株とICFの新株2365株を交換することを議決し、翌05年2月に買収した。
第一企画が取得したICF株はその後、関係者数人の手を経て、10億円前後で市場売却された。この大半を旧経営陣らのグループが手にしたとみられる。」
前にも書きましたが、買収先の評価の水増しという点に関しては、ライブドア事件と似ています。ただし、利益を個人で取り込んだか、ライブドアのように(会計処理は不正だったとはいえ)会社に還流させたかの違いは大きいと思います。
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