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YUブログ[海田悠ブログ]

海田悠写真事務所Facebook https://www.facebook.com/kaidayu.photo

産業人魂

2010年07月10日 | Weblog
企画「産業人魂」
現在撮影完了したのが64名とまでなりました。


11月16より、銀座の和光さんの並木館で展覧会が開かれます。
いよいよ架橋に入ってまいりました。
海田は制作に没頭しておりますので、本日より展覧会までは
私、アシスタントがブログを書かせていただきます。


今日から、今回の企画にご参加していただく皆様と撮影終了後に
記念撮影させていただきましたお写真を、
撮影日はバラバラではございますが、掲載させていただきたいと思います。

こちらは、ダイキンの井上礼之さま。
海田は「学者のような雰囲気をお持ちの方」と感じたそうです。




新しアトリエ

2010年05月24日 | Weblog
アトリエでの日課は観葉植物に水をやり、金魚にえさをやり、メダカにも食事を与え、外の植木にも水をあげと忙しいです。最近は朝賀を植え始めました。写真家なのか植木屋なのか分別がつかないです。とにかく毎日このアトリエの空間にいる事が楽しくて、仕方がありません。昼間のアトリエの様子と夕方から夜にかけての空間の様子が全く違うのであります。クリエターにとってはたまらに空間であります。昼間は自然光と蛍光灯が入り交じる空間で夕日を浴びる黄昏時と、ろうそくの炎だけの夜とそれぞれの顔を見せるアトリエです。

いつか良い日が

2010年05月24日 | Weblog
久しぶりの記事です。アトリエを移りました。今までは事務所ないしスタジオと人様に申していましたが、この度引越した所はスタジオと申し上げるよりもアトリエと表現の方がよろしいかと思う空間であります。天井が高く、コンクリートむき出しの汚れたレトロな雰囲気です。少し前のイタリアか古めかしきヨーロッピアンスタイルです。この空間にいるだけで興奮してしまいます。周りはお寺さんばかりです。周辺1キロ内に30軒ほどお寺があり、俗称寺町と言われています。
撮影のときも不思議な感じになるほど霊域の高い場所です。これからどしどし良い作品を制作します。早々近くに化粧地蔵なるお寺があり、全国から女性の参拝が耐えません、何しろここにお祈りするとより美しくなるとの噂です。ご興味のある方は一度ご参拝くださいませ。

経世済民

2009年12月18日 | Weblog


このところ、立て続けに産業人魂というシリーズで経営者のポートレートを撮影しております。
来年の秋にその写真集出版と写真展をひらく予定になっております。
複数の経営者をお撮りして感じた感想を少しだけ話したいと思います。世間では100年に一度の大不況と騒がれておりますが、
誰もこの不況を体験しておりません。
ですから正直、羅針盤になるような人物は優秀な人間、(仮に天才と言いましょうか)その人たちですら、方向性は示せないかもしれません。ただ、私が感じた感想は「人は苦しくなればなるほど、心に伝わる言葉、思いやり、優しさ、そういったものから生きる勇気をいただけるのだ」と実感を覚えました。
経営者からそのような印象を受けるという事は「経世済民」という本来の経済という意味がその人たちの中にあるのだと感じ取りました。これこそ、日本的経営者のある姿なのかなと…

いつか良い日が

2009年10月14日 | Weblog
どん底の生活をしている女性がいる。その人には異国で暮らす最愛の娘がいる。娘に生活費を仕送りしている。自分は裕福でホテル生活をしていると思わせるために、ホテルの便線を拝借してせっせと手紙を書く。彼女にとっての喜びは娘との手紙の遣り取りである。その娘が恋人とその父親を紹介するために帰ってくる。「さぁ大変」何も知らない娘にバレてしまう。恋人は名家の生まれ、母親は娘には会いたいが、自分の現状を見せたくない。思案に暮れる、見かねた彼女の友人達は人肌脱ぐ、人々の善意が彼女と娘を救う。その手助けをした人々も救われる。古き良き時代のお話なのに何故かジーンと泣ける。「人は人によって生かされている」その物語は私たちにそれを教えているのかも、その感覚が理解できる時代なのかも今は・・・・

撮影日記サントリー佐治信忠氏

2009年10月14日 | Weblog
先週サントリー佐治さんを撮影。氏のお人柄をどのように表現できるかと撮影の何日も前から思案する。撮影中ふと20年前の先代の佐治敬三さんの撮影風景がよみがる。先代のお人柄と、目の前におられる佐治さんが私の中ではとても心地よく響き渡り、撮影が楽しく進む。「人と人が素の状態で対峙できるもっともpureな関係を創り出す力が写真にはある」事を確信しました。

今を生きようと思った瞬間勇気が出た

2009年10月08日 | Weblog
少年の頃大人は偉くて賢い者だと思いました。20年前には60代になると人間はいろいろ道理がわかり、穏やかに日々を過ごせる存在になると考えておりました。実際にその年齢に達しても愚かで、さもしく、心穏やかではなく、悟るところ少なく、怒りを抑える事もできず、苦悶する毎日。「何故だろう」と自問するが答えが出ない。気力、体力、持続力、集中力も落ちて年齢だけが重なる。ため息をつきながら「ああ、過ぎ去る時の早さ」を感じる。「あと10年若かったら、あれをして、これをして」などと・・・愚かにもそう思った。仕事への情熱、緊張感も若かりし頃に比べると低下、良くないと思いながらも解決法が見つからまま過ごして参りました。最近いろいろの書物を読み、尊敬する先生にお会いしてお話をお聞きしているうちに「小さな存在である自分で良いではないですか」と覚らせられました。すると不思議ですね「小さな存在の今を精一杯生きよう」と決心をしたら勇気が出て来ました。再び自分の仕事に意欲が湧いてきました。そして「今を生きている人々を」描写するのに一番適した表現手段は「写真」ではないか。しかもそれを私は職業にしている。なんとラッキーな事ではないか。神様に感謝しなければ。心を落ち着かせて、静かに相手の人に接していくとそこには優しさに溢れた空間ができる。今は「一人でも多くの人物を撮影しよう」と願っています。

気力と体力とお金

2009年09月24日 | Weblog
先般、「8月の鯨」老姉妹の日常生活を描いた映画です。出演者たちも皆さんお年を重ねた有名な役者さん達で、仕草の一つ一つがとてもリアル感があり、台詞の一語一語に共感を覚えましたね。久しぶりにじっくりと映画鑑賞をした気持ちになりました。二人とも連れに先立たれて、姉妹で時には口喧嘩をしながらも、どこかかばい合いながら生きていく‥‥妹の招きで訪ねてきた老人がふと漏らす言葉が「年を取ると生きていくのも気力がいる、そしてすこしのお金がいる」映画を見終わって私の脳裏からこの言葉が離れませんでした。「気力とお金」凄いリアルさを感じました。そしてなぜだかわかりませんが、勇気をもらったのです。「生きるには気力がいるそして、僅かなお金」

撮影日記

2009年09月19日 | Weblog
産業人魂シリーズ三井物産会長槍田氏撮影。ピンクのワイシャツにネクタイを数本持参されました。どのネクタイも可愛い動物の絵柄です。「万巻の書を読んだとて、その人物以上の経営はできない」等身大以上の成果を期待する事はできない」「人間としての真摯に努力するのみである」「笑顔のあるところに人がよってくる」経営も芸術もその人物以上にはならないのですね。日々の切磋琢磨の連続。182センチの大柄で学生時代はラグビーをされていた。「体を動かすのが好きでね、今は家族共々スキューバーダイビングをしています。潜られる深さは30メートルだそうです。世界中の海を潜られるそうです。でも沖縄の海が一番きれいとか。何か考えますか、潜っているときは?「とても気持ちがいいです,何も考えません,目の前に一杯魚がいて,自分も魚になった気分です」とてもフレンドリーな人物。

ミラノスカラ座

2009年09月17日 | Weblog
先日ミラノスカラ座の来日公演からヴェルディ作曲「ドン・カルロ」を観劇する。指揮ダニエル・ガッティ。4時間半の長い時間がなんと短く思った事でしょう。「ブラボー」の一語に尽きる。出演者ひとり一人の声量が劇場内を響き渡り、椅子を伝わって私の体にその声量が伝わってくる。人間の声が「こんなに美しく、魂を高ぶらせるのか」と実感しました。ダニエル・ガッティの指揮もすばらしかった。ミラノスカラ座ありがとう。