買ったら観やがれ!

集めに集めたDVDが溜まりまくり・・・
見てない作品も山ほどある。
そんじゃ、このブログで整理しましょうか。

戦争のはらわた

2005年03月17日 20時44分20秒 | 戦争
しかし、なんですな。
敗戦国はつらいよね。
ドイツなんてアメリカ映画では虫けらのように撃ち殺されて「見ろ!ナチがゴミのようだ!」といった始末。
しかしながら、敗戦国から見た戦争映画っていうのも重みがあっていいですよ。
今回のテーマは
戦争のはらわたです。

・・・つか、この邦題なんとかならんのか?
原題はCross Of Iron
鉄十字章の事。


物語はロシア戦線において戦いに身を投じる男の中の男シュタイナー曹長と名誉欲に取り憑かれたクソ野郎シュトランスキー大尉の確執を中心に繰り広げられる。
シュタイナーは叩き上げの男だ。
小隊を率いて何度も戦火をくぐり抜け、体を張って戦ってきた男。
部下全体を守るために一人の行方不明者を見捨てるという面も持つ。
一方、シュトランスキーが欲しいものは名誉
そして、その象徴である鉄十字章である。
また、彼は貴族出身で徹底的な階級主義
そんなシュトランスキーがシュタイナー小隊を掌握しようとする時点で既にガチなドラマが始まっているのである。
個人的な話だが、先日辞めた職場がこれに近い環境であった。
現場を知らないが、とにかく売り上げ最優先の背広組と俺の小隊。
当然ながら部下達と背広組の間に大きな溝が出来ていた。
ハッキリ言って現場にも出たことが無い奴が偉そうに机上の空論語るな、ヴォケ!
まぁ、どこの社会にでもこんな図式があるんだろうが、ここは戦場。
いったい鉄十字章が戦場で何の役に立つのか?
敵を倒してくれるのか?
死んだ仲間を生き返らせてくれるのか?
そんなもんは、ただの鉄クズだ!

サム・ペキンパーの演出は淡々としかも冷徹に戦場を写し出す。
スローモーションで飛び出す薬莢、炸裂する迫撃砲!飛び散る血しぶき!
また死線を彷徨うシュタイナー、そして病院で自分を見失うシーンのモンタージュ演出。
素晴らしいの一言。


戦争のはらわた

映像特典はオリジナル予告編(1977)
リバイバル版予告編(2000)
スタッフ・キャストのプロフィール。
そして映画に出てきた兵器・銃器解説
これはマニア大喜びだろう。
絶版なので見かけたら即ゲットをおすすめします。
誰もが知ってる、あの名曲で燃え燃えだ!

 合言葉は ”Demarcation!”


それでは男の中の男!
シュタイナー曹長の雄姿をご覧ください。







Oh Shit!

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さいたま)
2005-03-18 00:39:12
うおおおおっ!この映画大好きですよ!

肉と肉のぶつかりあい!みたいなところが!(;´Д`)ハアハア



ところでこの映画出てくるロシア兵のかぶっているヘルメットって

よく見るとイタリア軍のヘルメットなんですよねw

この映画が作られた当時は冷戦時代で

ロシア軍のヘルメットが沢山手に入らなかったので

形の似ているイタリア軍のヘルメットで代用したんでしょうな( ・ω・)ノ
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Unknown (さいたま)
2005-03-18 00:48:19
この映画って本当に細かいところまでリアルに作られてるんですよねぇ

嘘とかじゃなくて戦場のドイツ兵ってシュマイザー(ドイツ)よりペーペーシャー(ロシア)

のほうを好んで使ってたらしいですよ

ヘルメットさえ完璧なら100点だったんですけどね~

う~ん勿体ないなぁ



↓補足

シュマイザー&ペーペーシャー=サブマシンガン



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Unknown (開帳)
2005-03-18 01:45:25
うちの兄貴がタミヤの戦車のプラモ大好きでコンバットマガジンなんか購読してる人で、もう熱くなってこの作品の兵器、銃器について語ってたですよ。

俺はそれほど詳しくないけど特典の解説見て、かなりこだわった作品だと納得してました。

マニアに凄く人気あるんですよね。

できれば、さいたまさんにもこのソフトはゲットしていただきたいです。

超おすすめ!

ラストの皮肉は最高!

鉄十字野郎にはお似合いだぜ!
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はらわたはらわたあへぇ~♪ (ゆきち)
2005-03-18 07:22:25
トラバするにもコレはコメント挙げてねえだ。

でも好きだな。
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Unknown (開帳)
2005-03-18 22:07:50
ゆきち発見!

トラバは気にしなくてよし!

君はこの映画好きよね。
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