買ったら観やがれ!

集めに集めたDVDが溜まりまくり・・・
見てない作品も山ほどある。
そんじゃ、このブログで整理しましょうか。

キングコング対ゴジラ

2005年01月14日 00時26分22秒 | 怪獣
最近、夢の対決モノの映画がHITしている。
「エイリアンVSプレデター」とか「フレディVSジェイソン」とか。
個人的には1990年2月10日に東京ドームで行われた「スタン・ハンセン対ビッグバン・ベイダー」なんか思い出す。

その原点たるドリーム・マッチお祭り映画
それが本作ではないかと思う。
映画会社の垣根を越え、またそれぞれの作品の世界観を越えた名勝負!
ただ違う世界を同じ土俵にするのには当然、修正が必要なわけでいろいろオリジナルと設定が異なる。
特にコングの場合は大きく修正されてるが、そんな事を気にしてはいけない!
ハンセン・ベイダー戦の時、週刊プロレス誌が試合をこの作品に例えて
「大事なのは両者が出会った事だ」と書いたが激しく同意!
最近の平成VSからのファンは知らないかも知れないが両者は闘っているんである。
まず、そこがポイントであり、ゴジラシリーズ最高の興行収入を記録した代表作といっていいと思う。

この作品はもともと「キングコング対フランケンシュタイン」として企画されたもの。
こちらのサイトの解説を引用させていただくと

『そもそもの企画の発端は、「キングコング」(1933年)を創った特殊ストップモーシ ョン撮影の元祖、ウィリス・H・オブライエンが、1960年頃、キングコングをカラー作品でリメイクさせる事を目的として、フランケンシュタイン博士の孫が造りだした巨大怪物とキングコングが戦う「キングコング対フランケンシュタインの怪物」という映画を企画した事から始まる。
そして、キングコングの所有権を持つRKO社(※多胡部長ではない…)は、この企画をハリウッドの映画会社へ売り込むが、この企画に興味を示したのが、知る人ぞ知るハリウッドのプロデューサーJOHN BECK(ジョン・ベック)であった。

1956年「KING OF THE MONSTERS GODZILLA(怪獣王ゴジラ)」、続いて1959年「GIGANTIS THE FIRE MONSTER(ゴジラの逆襲)」と、アメリカで公開された日本の怪獣映画の人気と、質の高さに目をつけていたジョン・ベックは、この企画を「キングコング対プロメテウス」(※プロメテウスは、メアリー・シェリーのフランケンシュタインの原作「フランケンシュタイン―あるいは現代のプロメテウス」から引用したもの)として、東宝に売り込みをかけた。
そして、この企画にのった東宝は、キングコングの著作権利を5年契約で借り受け、後に「キングコング対ゴジラ」(※アメリカ公開版クレジットタイトルには JOHN BECK PRESENTS としっかりと表記されている)として映画化する事となるわけだが、ちょうどその「キングコング対ゴジラ」の映画公開直後に、アメリカのベネディクト・プロという会社が「それでは、我が社もぜひ…」と、キングコングの元々の対決相手であったフランケンシュタインの怪物を中心とした企画をたて、東宝に提携を申し入れていた。
これが、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」の元となった企画である。』


ということです。
プロレスのビッグ・マッチばりに実現までに紆余曲折を経た作品でもある。

この作品、音楽でいうところの二重奏のような作品である。
オープニング曲もよく聞いて欲しい。
土人の歌にコングのテーマが被り、不安を煽るようなゴジラのテーマも更に加わる。
ドラマも北からゴジラ、南からコング。
パシフィック製薬がコング生け捕りに奔走するコミカルな「コング・パート」
氷山から復活し、破壊の限りを尽くすシリアスな「ゴジラ・パート」
この対照的な二つの物語が交差するスペクタクル。
そしてクライマックスの大激突!
ゴジラの凶暴さもさることながら、76年版の軟弱コングよりもはるかに豪快さん!
(・∀・)イイヨイイヨー!!  


【DVD特典】
●劇場予告編 / 特報「B倍10シートポスター」(94年「大ゴジラ博」の映像)他
●東宝俳優名鑑 / 劇場印刷スチール&宣材物 / 東宝映画ソノシート「凄絶の大決斗!」(音声のみ+静止画)
●オーディオコメンタリー(本編助監督:梶田興治 / 藤木悠)他
●ピクチャーレーベル / 16P解説書
【DVD仕様】
TDV2599D / カラー / 本編97分+映像特典16分 / 1962年度作品 / 片面・2層 / 音声(5):1)日本語4ch磁気立体音響・2)日本語2001Remix5.1chサラウンド・3)オーディオコメンタリー・4)BGMトラック(4ch音楽のみ)・5)BGMトラック(音楽のみ・モノラル) / 字幕(1):1)日本語字幕 / シネスコサイズスクイーズマスター

劇場予告編は特報、通常予告編、予告編ノンスーパー、英語予告編ノンスーパー、モノクロスタンダード予告の5種類
次回上映紹介ソノシート(音声)もおまけについてますが、擬似ドキュメンタリー風実況が入ったなかなか面白いソノシートでした。
恐らく劇場での休憩時間などで宣伝としてながされていたものと思われます。
劇場のロビーに貼られていたスチールや宣伝用の印刷物も静止画でみれます。
東宝特撮DVDでは恒例の人物名鑑も健在。
「うわ、シラネーヨこんな人!」って方まで載ってます。(画面の隅っこの人とか)
コメンタリーもじっくり聞けるマニア向け。
コングの使用料(ギャラ)って破格だったのね。
あと、オーディオではセリフを省いてBGMだけを楽しむモードがある。
伊福部サウンド・マンセーな貴方も私もニッコニコ!
♪ヤシのいっぱいある島に~ 黒ンボ親子が住んでいた~というデンジャラーな曲もしっかり入ってニッコニコ。

有名な話ではありますが、この作品のオリジナルネガは再上映短縮版製作の為に74分にカットされてしまった為、完全版のオリジナルネガは喪失されていましたが、そのロスト・フッテージを復活させた初ビデオ版はあまりに画質が悪く激しくツギハギでした。
今は色調補正されてますが、ツギハギ版もチャンピオンまつり短縮版でどこがカットされたのかが一目でわかるので資料的にちょっと欲しいと思う今日この頃。

アメリカでは本作のコングは評判が悪かったらしい。
我々もあんまりアメゴジの悪口いえないかもですね。
コングは実は東洋的解釈がされています。
猩々(しょうじょう)という酒好きの中国の伝説上の猿型の生き物。
でも
猩々対ゴジラじゃカコワルイですね。
「こんなのコングじゃねぇ!」って方はピーター・ジャクソン先生の新作を待て!
恐竜バンバン出るみたいよ!うひょー!

KINGKONGオフィシャルサイト

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