細胞分裂の続き「分裂と遺伝子」
細胞周期
生命活動を営むために細胞は常に分裂を繰り返しているが、①分裂を
行なう時期と②非分裂の期間とがあり、常にこの繰り返し行っている。
この①と②の繰り返しを細胞周期と呼び、これをM期と称する。
この間期の中で代謝活動が高く細胞の成長が活性化される時期を(G₁期)
とし、DNAに複写が行われている時期を(S期)、さらに細胞小器官や細
胞質成分を作成する時期を(G₂期)と定義している。
※この項目は重要である。
染色体の学習
分裂に先立ち、遺伝情報を携えたDNAは複製され2倍の量となる。また
其々が分配(分裂)の利便性を高めるためにラセンを強く巻き付けた構造
に仕上げている。これが染色体そのものである。
細胞分裂が①前期・②中期・③後期・④終期を経て2個の娘細胞に分
けられる。
※染色体を保有する数量は「種」によってその数は一定で「人」ではそ
の数が46本である。この46個の染色体を「大きさの順」に羅列す
ると平等に同じ形を持った「2本」が対を成しているのが見える。
それぞれは受精により、両親から(精子と卵子)うけたものである。この
うち22対は男女とも同じ常染色体と規定され、残りの1対は男女で異な
る染色体で作製され、女性は2本ともX染色体からなるが、男性はX染
色体とY染色体の異なった組み合わせとなる。
※(組み合わせを図式で表してみて学習する)
減数分裂
定義・・減数分裂は生殖細胞を作るときに発生する細胞分裂を総称する。
※生殖細胞系とは・・原始性腺の特殊細胞由来の一倍体細胞の集合体。
※生殖索とは・・生殖索、皮質索(杯期の卵巣・または精巣の皮質求心
的に貫通する生殖細胞、卵胞細胞の構造の主体)
※減数分裂とは生殖細胞作るときに起こる細胞分裂である。さらに詳述
すると次の世代に遺伝子を伝える精子と卵子である。生殖細胞の分裂
の際もDNAの複製が行われ2倍になる。しかし減数分裂が連続して起
こり、最終的には①体細胞数も、②染色体の数も、③体細胞数の2分
の1の※23本となる。
※※遺伝子の学習
人体の構成要素の最も重要な物質はタンパク質である。また人間が生活
または運動など全ての面で活動を支えているのが「酵素」が必須である。
この酵素も原基はタンパク質である。
※タンパク質の種類数
タンパク質は20種類のアミノ酸がペプチド結合したポリペプチドで出
来上がっている
※タンパク質の構造
多くのタンパク質は50--2000個のペプチド集合体である。(大多数が
100個--400個が平均的配列である。)
※アミノ酸の配列の決定
アミノ酸の配列を決定づけるのが細胞核の中心にある遺伝子でこの遺
伝因子の本体はDNAであるが、鎖を連ねた形のDNAは46本の染色体
の中に折りたたむように収納されている。
※人間のDNAは3万個の遺伝子を内包していて1個の遺伝子はアミノ酸
の配列を決定させるとする。親から受け継いだ遺伝子が児につながり
受け継がれた遺伝子がそれなりの情報をそのまま細胞分裂して成長す
るのが遺伝の本質で「親に似ている」「兄弟そっくり」のなどの観察
は時代が変遷するなかでも否定することは出来ない。
※※一人の人間が作る「遺伝子の集まり」をゲノムと称しているがDNA
に組み込まれた遺伝子情報に基ずき次の個体にそれが過程として
現れるのが「遺伝子発現」と呼ぶ。
この遺伝子発現は「DNAとRNA」の2種類の核酸によるものである。
※核酸・・DNAとRNAともに核酸であるが
①DNAの糖質はデオキシリボースでRNAその後はリポースとなっている。
②DNA ・RNAの電子の鎖の中での4種類の並び方を塩基配列と呼称する。
※※参考文献・・ステッドマン医学大辞典。解剖学ノート編集委員会蔵書
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