解剖学ノート

解剖学ノートのミニコミ版

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2016-06-25 21:07:48 | 医学分野

 

 

 

生殖器系

 


子孫を残し種族を維持する役割を担っている器官系が生殖器系である。生殖器の形態とその機能は男女で大きな差異がある。よって両性の差異の特性と機能を項目別に考察する。

 


男性生殖器

 

 


男性生殖器は,精子をつくる器官(精巣),精子を運ぶ精路(精巣上体・精管),途中に付属する腺(精嚢・前立腺・尿道球腺),それに外生殖器(陰茎・陰嚢)からなる

精 巣

*精巣は睾丸(精子製造拠点)とも呼ばれ,左右1対をもって*陰嚢の中に収納される。形状は卵円形(約4×2.5 cm)で,重量は10gほどである。精巣のやや後上面には精巣上体がのる。精巣の表面は白色の光沢を放つ強靭な線維性の白膜に包まれる。白膜は実質内にやや隆起して精巣縦隔(左右に分画)をつくり,そこからさらに精巣中隔が伸びだして精巣の実質を300ほどの精巣小葉に分ける。

狭い小葉は迂曲(うねりながら曲がる)する精細管で、ほぼ占められる。**精細管は精子がつくられる部分で,精巣縦隔に近い部分では直精細管となり,これは縦隔内の網状の精巣網に合流し,精巣網はさらに10~20本の精巣輸出管につながる.は

 


精細管と精子産生

精細管の内腔は**精上皮でおおわれる。精上皮では思春期から老年期まで絶え間なく精子が産生される。精子産生はまずa.精祖細胞の分裂から始まり,b.精母細胞・c.精娘細胞・d.精子細胞を経て、最後に精子となる。精上皮では下層から順に各段階の細胞が並び,成熟すると上方に押し上げられて,精子として完成されると精上皮を離れてゆく.

精子産生の過程で**減数分裂が起こり精子の染色体の数は23となり,体細胞の染色体数の半分となる。精上皮のあちこちに点在する大型のセルトリ細胞は精子産生細胞を保持すると共に精子に栄養を与えて精子の成熟を助ける。精細管と精細管の間を埋める間質にはライディツヒ細胞(*間細胞)が大小の集団をつくり散在する。この細胞はテストステロンなどの男性ホルモンを分泌し,精子産生を促進するとともに,二次性徴の発現をもたらす.二次性徴の発現により,陰茎・陰嚢・精巣などが成熟に向かい、,髭(ひげ)・腋毛(わきげ)・陰毛(いんもう)が生え,変声期に入り、皮下脂肪が減って筋肉質が目立つようになる、

 

参考文献・ステッドマン医学大辞典。解剖学ノート編集委員会蔵書

              医・歯・薬出版「解剖学」 南山堂「解剖学」骨学編・筋学編

 

 

性上皮精子形成・精子成熟の行われる陰茎の屈曲した細管の内膜を形成する上皮。

染色体細胞核内にある構造体(ヒトの体細胞では通常46)の一つで遺伝子の担体である。細胞分裂の

    中間期には繊細なクロマチン糸状体をとる。細胞分裂中期また後期では収縮した動原体により、

    2個の腕に分割され緻密な円形を形成し、細胞分裂を繰り返し、その物理的化学的構造を再現

    しうる能力を有する。

間細胞1、精巣の精細管の間にあってテストステロンを分泌すると考えられる細胞。

    2、卵巣の閉鎖細胞の内膜由来の細胞で黄体細胞に似ており、エストロゲン

      の主要な供給源である。

 

セルト-リ細胞精子細胞を収納し精子形成を支える微細環境を提供し、アンドロゲン結合蛋白を

        分泌し、近接したSertoliを強固にすることによって、血液精巣隔壁を構成する。

 

精巣下行精巣が下腹部から陰嚢内に下降する。胎生期の78か月に起こる現象。

卵 割…….受精直後に卵内ではじまる、一連の細胞分裂のこと。

尿道球腺粘液分泌物を出す2個の小複合胞状腺で海綿体球のすぐ上の尿道海綿体部に小管を

          導管として分泌される。

胚 葉…. 外胚葉、内胚葉、中胚葉の3個の原始細胞層で胚期の嚢胚形成期で形成させる。

脱落膜……妊娠子宮の内膜は排卵周期の影響を受けて、すでに変化て卵の  着床及び栄養に

         適して状態になっている。分娩後は不要となり脱ぎ捨てられることから、この呼称がある。

黄 体……排卵直後の卵巣内の卵胞破裂部位に形成される、直径1.0…1.5cm黄色の内分泌腺組織で

              増殖期及び血管新生期を経て成熟期にいたる。成熟期黄体には花采状の淡黄色の黄体細   胞層が みられ、多数の血管を含む内卵胞膜の小柱が横走している。卵胞と同じくエストロゲンを分泌するプロゲステ ロンを産生し、こちらの方がより特徴的である。妊娠が成立しない場合は偽黄体として進行性退化して白体となる。妊娠が成立して場合(真黄体)は大きくなり、妊娠6か月以降に退化しておわる。

 

 参考文献 ステッドマン医学大辞典