家具のまち八王子

絹織物、夕焼小焼、学園都市、高尾山、そしてそして・・・

「鬼は外、福は内」

2009-01-31 | 共通トピックス


2月3日は、節分です。節分という言葉は、文字からわかるように季節の変わり目を意味します。節分の日は、立春、立夏、立秋、立冬の前日を意味しますが、現在では一年を春から始まる立春の前日だけに使われています。立春を元旦と考えると、節分は大晦日になりますね。
この時、前年の邪気を鬼に見立て「鬼は外」と厄払いをし、新しい年を迎え「福は内」と福を呼び込む、これが節分です。


節分には、豆をまきますが煎った大豆を使用します。陰陽五行の法則*1で、木、火、土、金、水の五元素を自然の道理とし、とても硬いといか、厄病、鬼の象徴である金棒などが「金」にります。大豆はとても硬いのでこれも「金」になり、この「金」の作用をなくすのが、五行でいう「火」に当り、豆を火で煎ります。
生のままの豆を拾い忘れ、部屋の片隅で芽が出ては困りますよね。(縁起も良くない)また、すぐ拾って食べたりしていましたから、煎ってある方が良いです。(笑)
「豆まき」は、もともと豆を「打つ」と言っていましたが、農民の豊作を願う気持ちから「まく」に変わったとされています。

節分には、もうひとつ変わった飾り物があります。鰯(いわし)の頭を焼き、柊(ひいらぎ)に刺し玄関に飾る「焼嗅(やいかがし)」「鰯柊」「柊刺し」です。鰯のくさい臭いは鬼が嫌い、柊のトゲで鬼を突き、家に入らせない魔よけや厄除けでもあります。

焼嗅(やいかがし)の変わった目的の使われ方として、焼いた鰯の頭が蛇の口のように見えることから、「蝮や蛇の口、焼き申す」と言い「蝮や蛇に噛まれない」おまじないとしても使われていました。(写真参照)


季節の行事をインテリアに取り入れて楽しんでみる。
最近は、スーパーやコンビニでも節分セットが売られています。
そして、前回ご紹介した「三方」を利用します。飾り方は、半紙を写真のように折り、三方に載せ、枡と豆、お多福と鬼のお面、焼嗅(やいかがし)を飾ります。
今年の節分は、古来の風習で楽しんでみませんか。



*1:陰陽説と同じに昔の中国で生まれた考え方で、宇宙の森羅万象を五つの要素で説いたのが、五行説です。
五行とは、木火土金水(もっ・か・ど・ごん・すい)、この五つの要素で成り立っています。
仏教では、地水火風空、陰陽説が、安定した共生の概念を表し、それに対し、五行説の五つの要素は、うつろいゆく循環の法則を表しています。

散歩の途中で寄れる家具屋

2009-01-27 | 奥津木工所
国道16号浅川橋と上流の萩原橋の間の浅川沿いに、家具の奥津木工所があります。 

  

毎朝、奥津木工所の店長が、楽しそうに開店準備をされており、店の前に商品を並べています。
並んでいる商品は、金額も手頃で楽しそうな物ばかり、すごく興味をひかれます。中でも、カエルやフクロウなどの置物が入口から店内、処狭しといっぱいです。       




趣味の小物を飾るコレクションケースも色々揃っているので、飾る物に合わせたケースが見つかります。



店長のお話では、川沿いの道を散歩されている方や、自転車で都内から高尾までサイクリングで来る方も寄られるとのことです。
南向きの明るい店舗に並んでいる、気さくな店長こだわりのインテリアグッズや家具達が、見る人に優しさと楽しさを与えてくれます。ぜひ、一度散歩しながら寄ってみてはいかがでしょうか。 

奥津木工所は、オーダーの注文家具も作っています。
お部屋にぴったりで機能的な収納家具など、気軽にご相談ください。

お気に入りの逸品。
今回、お伺いして目にとまった逸品は、木を知っている店長が見つけてくる、木彫りの「根付」や置物の「恵比寿、大黒様」の像。
写真は、可愛い動物の木彫りの「根付」。




インテリアを楽しむ。

2009-01-19 | 共通トピックス
壁に絵画を飾るように、お気に入りのコレクションを飾ってみませんか。
イギリス製のマッチボックスという40~50年前のミニカーで、トミカが出来る前まで子供には、ミニカーの入門商品でした。

絵画の額に、薄い箱が付いたような、コレクションケースです。
ピクチャーライトを付け絵画の展示のように壁に掛けています。
(これが同じようにいくつも並んでいると、けっこう見ごたえあります。)

 

額縁もクラッシック風のデザインなので、当時一個150円のおもちゃでも、風格を感じます。(実際、今集めるとなると、けっこう高いです。)
取り付けは、本体に壁掛けフックが付いていましたがミニカーもこの数になると、重くなるので壁にしっかり固定しています。
好きな物を身近に飾るのは、満足感があります。
既成概念にとらわれず、色々インテリアとして、楽しんでみてはいかがですか。

お店の中の季節の風景

2009-01-11 | アスタリスク
 掲載の写真は、アスタリスクのお正月風景です。
「家具は、毎日の暮らしを楽しくする、道具」ですが、ちょっと
した工夫でその道具も季節を演出できます。
アスタリスクでも、店の中に季節を感じられるよう色々工夫して、
楽しんでいるそうです。

行事に役立つ家具?・・・「三方」
 「三方」聞きなれない道具ですが、古来から使われている、食事
をする台です。一度は、見た事があると思います。古くは、食事を
する時の台として三方がありその後、銘々膳へ、明治以降は、ちゃ
ぶ台、戦後にダイニングセットと食事をする為の家具の元祖です。
 現在は、お正月のお供え餅や、お月見のお団子を乗せたり季節の
行事に色々使え、一つあると便利な道具です。

*写真のお供え餅は、おしるこに入れて食べるそうです。