kage日記 読書&お仕事編

読書記録、仕事雑感(愚痴?)

騙し絵の牙 え?映画とは別物?

2021-05-10 22:29:01 | 読書記録

塩田武士さん2作目。

基本的に原作先読む派の私だが、

ダンナが映画を見て大絶賛していたので、これは先に映画見てもいいかな、と思っていたら緊急事態宣言で映画館が閉館。

いつものように先に本を読むことになった。

大泉洋をイメージして書いた本ということで、とにかく表紙からして大泉洋。


「人たらし」な敏腕編集者のセリフや行動がいちいち大泉洋で、もうそれしか考えられなかった(嫌いではない)

本が売れず、斜陽産業と言われる出版社で、雑誌の存続をかけて奔走する速水。人気作家の作品をアニメ化して2次利用するとか、雑誌の電子化とか、また図書館の責任なども出てきたり(;'∀') 先日読んだ「本のエンドロール」と内容もちょっと被っている。出版業界が今後どのように生き残っていくのか、というけっこう重たいテーマでもあった。

実はダンナから、最後に大きなどんでん返しがあると聞いていた。Youtubeの予告編にある「騙し合いバトル」がいつ始まるのか、とワクワクして読み進んだのだが・・・あれ?全然違う。

失意のもとに出版社を去って行ったはずの速水が、実は周到に次のステージへの準備を着々と進めていた、というのは確かにどんでん返しだし、なるほど、という感じだった。しかし、そこには「全員嘘をついていた」り、「壮絶な騙し合い」はなかった。

読み終わって、映画のキャストを見てみると(それを想像して読むのが楽しいのだが)本の登場人物、ほとんど本にはないキャラじゃん。

そもそも、先代の社長がなくなってその椅子を派閥で争ってる(でいい?)という設定からして違う。

これは・・・合っているのは大泉洋だけ。

そんなのってある?

ネットの感想を見ると、本と映画は別物として考えた方がいいとのこと。

映画は映画でよく脚本が練られていて、完成度が高いとのことだった。

ふーん。原作者がそれでいいなら、いいのか。

本は本でぐいぐい読みやすかったし面白かったが、なまじ映画の内容の期待をしてしまったがために、ちょっと残念な気分になってしまったのも事実だ。

映画も見ようと思うけどね。

 

 

 



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