窮鼠

『RATS』には裏切り者という意味があるんだって。


地震が起きる前触れとして小動物がドヤドヤ逃げ出すってな現象があるらしいけど、あれは人類を嘲笑うかのようで狡くていい。チョロチョロと臆病で、正面から戦わない感じ。でも、そんな鼠も集まればペストを運んだ。街ごと死で包んだ。手酷い裏切りである。


今俺が関わっている芝居は視点が非常にひねくれていて、鼠を通して人間を見透かすような作品である。ハーメルンの笛吹きに駆除された無数の鼠達の怨み節。
人間をハムスターの籠みたいな皆殺し装置に入れて、じっと観察する。常人は触手が伸びないイカレタ実験である。


さて、鬼ドープな物好き演劇、帰ってきたゑびす『R.A.T.S』は残り4ステージとなりました！
今日は各回満席で予約ストップ。明日（日曜）の昼も満席となかなか盛況。
興味のある人、日月火の夜に観に来ませんかー？日曜夜は18時開演、月火の夜は19時開演。下北沢「劇」小劇場にて。


今日のマチネはなんと東京一番のアングラ演劇プロデューサー、流山児祥さんが観に来て下さった。ソワレには何と西田シャトナーさんが来場。まがまがしい創作のオーラが渦巻いてます。


眠ろ。