Aruのよもやまつれづれ日記

節電モグラ工場 地下11メートル、エアコン要らず 愛知のメーカー

地熱を利用した空調もありますが、まんまもぐればいいわけですね。
照明は使用しているわけだから、いかに空調の消費電力がでかいかということですね。
いや、お天道様のパワーが凄いと言ったほうがいいのか、、

ん、そういえばソーラー温水器があるけど、60度位で沸騰するものってあるのかな?
あればお天道様のパワーでタービンまわせたりしないかね?
海底との温度差を利用した発電システムはあるけど、お日様がでるところならどこでも
使える気がするなぁ。


2011年6月6日(月)15:33

(産経新聞)
 ■消費電力9割減

 全国的な電力不足が懸念される今年の夏。休業日の変更、サマータイム制の導入など各企業が電力消費削減に知恵を絞るなか、工場が丸ごと地下にある「地下工場」が注目を集めている。エアコンの設置が不要になり、消費電力全体の9割削減に成功した事例も表れたためだ。見学の申し込みも急増するなど、関心が高まっている。(内山智彦)

 電力を9割削減したのは工作機械大手、ヤマザキマザック(愛知県大口町)が岐阜県美濃加茂市内に設けたレーザー加工機の組立工場。地上に工場設備はなく、延べ約1万平方メートルの工場すべてが地下11メートルに収まっている。一部の施設が地下という工場はあるが、すべてが地下に潜っている工場は世界でもほとんど例がないという。

 ■“一石二鳥”

 “エアコン要らず”は、地中の熱を室内の温度調節に活用したため。一般的に地中の温度は1年中、ほぼ一定で、同工場の立地地点の地中熱は年間を通して16~18度。これを利用した。

 その仕組みはこうだ。地下工場の周囲に風洞を張り巡らせ、夏は風洞内に地上の吸気口から吸い込んだ熱い外気を地中で循環させることで、地中の熱によって冷却。工場内に供給する。冬はその逆。地中熱で暖めた空気を工場内に送り込む。地中熱が天然のエアコンの役目を果たしている。

 美濃加茂市の気温は夏場には38度、冬場には氷点下と厳しい。だが、工場内は夏場は28度以下、冬場は18度以上と一定だ。電力使用の削減で、CO2排出量も9割削減した。

 地下工場にしたそもそもの目的は、密閉した地下施設にすることでホコリやチリの少ないクリーンな環境にすることだった。実際、従来工場に比べ、約30センチ四方に含まれるチリを20分の1に削減している。室温調節は2次的な取り組みだったが、クリーンに加え、気温が一定という地下の「威力」が発揮され、一石二鳥というわけだ。

 「念のため」に非常用にエアコンは設置したが、稼働は年に数回にとどまる。同社の森中晴夫専務は「次の工場を建てるときも地下になるのでは」と話す。
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