頭が混乱したまま眠ったわりには、よく眠れたみたいで、翌朝は
すっきりとした目覚めだった。病院で出された薬のおかげかもしれ
ない。
それなのに
「伊東、まだ熱あるんじゃない?
なんか、ぼーーっとした顔だぜ」
と、北崎が俺の顔を見るなり言う。
先入観に影響されやすい性格だったんだな、こいつは。
食堂で朝飯を食べた後、みんなが和田と俺を取り囲む。
俺たちがもらった薬のけばさは、あっという間に広まり、薬を見た
い奴や実際に飲むところを見物しようという暇な奴らが興味津々で集
まったというわけだ。
先生からもちゃんと飲むように念を押されているし、みんなが注目
してるので誤魔化すわけにもいかず、和田と二人で薬を飲んで見せた。
「おおーーーっ!!」
と、感動?とため息が混じった声をきくと、悪い気もしない。
今日は、韓国の女子高との交流会だった。
最初はお互いに緊張していたが、相手は信じられないくらい英語が
うまい。俺たちのグループでは、夏目だけが対等に話せただけで、あ
とは会話の中味も聞き取れないという有様・・・・。
日本の英語教育をもっと真剣に考えてもらわないとな。
あまり楽しいとはいえない時間だった。
その後何とかいうおもしろくもない所を見学し、土産物屋へ寄った。
買い物をするのは、これで最後といわれたので適当に家への土産を
買うことにした。
まずは韓国海苔!
これは美味い!!
母親の了解をもらっているので30袋買う。
これで家への土産はOk。
自分の物を探していたら、
「伊東、お前こんなとこで何やってんだ?」
と、能島が寄ってきた。
みやげ物を買うのに決まってンだろうが。
こいつおかしいんじゃないか?
「おまえさあ」
と、能島が俺の肩を抱き寄せ囁く。
「女の子にあげるような物は、ここにはないだろう?
あっちの方に可愛いのがあるぜ」
「へ?」
「ああーー、もうっ!!
相良に何かお返しするもんだろう?
おまえ、まさか貰いっぱなしにしようなんて思ってるんじゃ
ないだろうな?」
「えっ?!えーーー・・・・?」
そういうもんか?
「今なら、あんまり人がいないからさ。
買うなら今のうちにした方がいいよ」
いつの間にか北崎までいる。
結局俺は二人に引っ張られるように、なんかごちゃごちゃ小物が
並んでいる棚へ移動した。
「これなんか可愛いぜ」
能島が携帯のストラップを摘み上げる。
「そうだな、いいかも」
北崎もうなずく。
「そ、そうかな?」
俺はまだ迷っている。
そりゃあ貰いっぱなしというのは良くないが、お返しをするという
のは、へんな誤解を招くんじゃないか?相良のことは嫌いじゃないん
だけど・・・・
「伊東、絶対これがいいって」
能島が俺の手にそのストラップを載せようとしたとき
「それはちょっと派手よ」
俺たち3人の間にちかつかと割り込んできたのは、森崎だった!
すっきりとした目覚めだった。病院で出された薬のおかげかもしれ
ない。
それなのに
「伊東、まだ熱あるんじゃない?
なんか、ぼーーっとした顔だぜ」
と、北崎が俺の顔を見るなり言う。
先入観に影響されやすい性格だったんだな、こいつは。
食堂で朝飯を食べた後、みんなが和田と俺を取り囲む。
俺たちがもらった薬のけばさは、あっという間に広まり、薬を見た
い奴や実際に飲むところを見物しようという暇な奴らが興味津々で集
まったというわけだ。
先生からもちゃんと飲むように念を押されているし、みんなが注目
してるので誤魔化すわけにもいかず、和田と二人で薬を飲んで見せた。
「おおーーーっ!!」
と、感動?とため息が混じった声をきくと、悪い気もしない。
今日は、韓国の女子高との交流会だった。
最初はお互いに緊張していたが、相手は信じられないくらい英語が
うまい。俺たちのグループでは、夏目だけが対等に話せただけで、あ
とは会話の中味も聞き取れないという有様・・・・。
日本の英語教育をもっと真剣に考えてもらわないとな。
あまり楽しいとはいえない時間だった。
その後何とかいうおもしろくもない所を見学し、土産物屋へ寄った。
買い物をするのは、これで最後といわれたので適当に家への土産を
買うことにした。
まずは韓国海苔!
これは美味い!!
母親の了解をもらっているので30袋買う。
これで家への土産はOk。
自分の物を探していたら、
「伊東、お前こんなとこで何やってんだ?」
と、能島が寄ってきた。
みやげ物を買うのに決まってンだろうが。
こいつおかしいんじゃないか?
「おまえさあ」
と、能島が俺の肩を抱き寄せ囁く。
「女の子にあげるような物は、ここにはないだろう?
あっちの方に可愛いのがあるぜ」
「へ?」
「ああーー、もうっ!!
相良に何かお返しするもんだろう?
おまえ、まさか貰いっぱなしにしようなんて思ってるんじゃ
ないだろうな?」
「えっ?!えーーー・・・・?」
そういうもんか?
「今なら、あんまり人がいないからさ。
買うなら今のうちにした方がいいよ」
いつの間にか北崎までいる。
結局俺は二人に引っ張られるように、なんかごちゃごちゃ小物が
並んでいる棚へ移動した。
「これなんか可愛いぜ」
能島が携帯のストラップを摘み上げる。
「そうだな、いいかも」
北崎もうなずく。
「そ、そうかな?」
俺はまだ迷っている。
そりゃあ貰いっぱなしというのは良くないが、お返しをするという
のは、へんな誤解を招くんじゃないか?相良のことは嫌いじゃないん
だけど・・・・
「伊東、絶対これがいいって」
能島が俺の手にそのストラップを載せようとしたとき
「それはちょっと派手よ」
俺たち3人の間にちかつかと割り込んできたのは、森崎だった!