東京でカラヴァッジョ 日記

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「ザ・コレクション ヴィンタートゥール」展(世田谷美術館)(1)

2010年08月13日 | 展覧会(西洋美術)
ヴィンタートゥールは、スイス北東部の街。
スイス第1の都市チューリッヒから電車で20分ちょっとの距離にあります。
人口10万人といえば小都市のようですが、スイスでいえば6番目の大都市。
(なお、1番目のチューリッヒは37万人。2~5番目は、ジュネーブ、バーゼル、ローザンヌ、ベルンの順で全て10万人台。)
19世紀後半に機械産業や銀行業で栄えたため、資産家も多く≒美術コレクターも多く、市内には多くの美術館があるそうです。

ヴィンタートゥールの有名な美術館といえば、なんといっても「オスカー・ラインハルト・コレクション」。
その所蔵品のレベルの高さは、NHKの世界美術館紀行で紹介されたことからも伺えます。

街の中心にある「オスカー・ラインハルト美術館」。
18~20世紀のドイツ語圏(スイス・ドイツ・オーストリア)の作品が中心。

一方、郊外にある「オスカー・ラインハルト・コレクション・アム・レマーホルツ」。
19世紀後半の印象派・後期印象派を筆頭に、14世紀から20世紀の西洋美術を所蔵。

「オスカー・ラインハルト・コレクション・アム・レマーホルツ」のほうがいいなあ。

素敵な作品がたくさんありますが、私のお気に入りを挙げると(順不同)。

1 ゴッホ「アルルの療養院の庭」


2 ゴッホ「アルルの療養院の室内」


3 ロートレック「ムーラン=ルージュの女道化師シャ=ユ=カオ」


4 ピカソ「Mateu f. de Sotoの肖像」


5 ブリューゲル「雪の中の東方三博士の礼拝」



上記以外にも、クラナッハ、エルグレコ、ゴヤ等のオールドマスターやマネ、ドガ、セザンヌ等印象派のすばらしい作品があります。


さて、世田谷美術館の「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」展です。

半年以上前、何かの展覧会で「ヴィンタートゥール」と書いてあるチラシを見かけました。
即座に、オスカー・ラインハルト美術館を期待。
チラシをよく読むと、それとは別の美術館らしいことがわかってきました。

(続く)


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