シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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組合せ発表に場内騒然!アジア団体戦速報(4)

2008-10-24 | アジアシャンチー選手権
シンガポールで開催されているシャンチーの第15回アジア団体選手権は最終日を迎えた10月24日、第6・7ラウンドの対局が行われ、日本チームは1勝1敗、通算成績を3勝4敗としてこの大会を終えました。現地から速報をお送りします。

日本チームの成績は次のとおりです。

◆第6ラウンド(オーストラリア)
所司和晴×-方烈
楊威軍○-張高揚
山崎秀夫○-程宗裕

◆第7ラウンド(中国)
山崎秀夫×-許銀川
楊威軍×-謝靖
山田宏秀×-孫勇征

最終第7ラウンドの組み合わせが発表されると会場が騒然となりました。トップの中国の相手がなんと日本だったからです。第6ラウンドを終わった時点で日本チームは3ポイント、ランチタイムに「次の相手がタイならどうする、インドネシアなら…」と話し合っていた日本チームにとっても青天の霹靂でした。16チーム7ラウンドのスイス式では、最終戦で5.5ポイント(中国はここまで5勝1和)と3ポイントのチームが対戦することはありうることで、それ自体は不思議ではないのですが、世界№1の中国の最後の相手がかつて「アジア最弱小」といわれた日本だったので、だれもが驚いたのです。

競技主任がさかんに「機械的に組み合わせた結果だ」と釈明していましたが、機械的な組み合わせがしばしば変てこな(しかし正しい)組み合わせを導き出すことは、国内のトーナメントでも経験済みです。

それよりも日本が「最終戦で世界№1チームと当たるところまで来た」ということがすごいことなのです。中国戦に臨んだ3人のプレーヤーは一生の思い出となる中国選手との対局を精一杯戦いました。アジア団体戦3勝4敗、勝率.429は、日本チームとしては1992年の初参加以来最高の勝率です。

個人別の成績は、
 山崎秀夫 5勝1敗1和
 楊威軍 1勝5敗1和
 所司和晴 2勝3敗
 山田宏秀 2敗

公式順位の発表はまだですが、12位確保は間違いない模様です。


許銀川(中国)と対戦する山崎選手(左)


謝靖(中国)と対戦する楊選手(右)


孫勇征(中国)と対戦する山田選手(左)

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