
日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、
仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。
祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。
元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。
凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り……それが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか?
健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。
みんな、読んだ方が良いよ・・

日本史、好きだけど、
近代史、特に昭和初期が一番嫌い、とか言ってたのが最近恥ずかしくて仕方ないpigumoなワケです。
私自身がおじいちゃんおばあちゃんから直接引き継げる最後の世代だったのに、
教科書でしかこの時代を知らない、知ろうとしなかった、というのが恥ずかしい。
そもそも戦争の悲惨さから恐怖感とか嫌悪感しか植え付けない教育がなされてきたわけだけども、
見事に型にはめられてたなあ、と思います。
や、もちろん恐怖心も嫌悪感も今もあるけど、
それが先に立って遠ざかってたんじゃ全く意味無いじゃない。
戦争学習もあったけど「イヤダイヤダ」と思ってて、まともに身に付くわけないよ。
というのも、つい最近93歳で祖父が亡くなったばかりなのもあって、
後悔がいろいろと・・・
学生時代に今の気持ちに目覚めていたら、容易に話を聞く機会は作れただろうに。
叔父の口から祖父の戦争体験を聞いて、直接聞きたかったな、と思ったのですよ。
あまりに過酷なので言いたくない話でもあると思うけど・・。
その時にこの小説の話題も出て、
読書家の叔父さんはもちろん読んでて、
「今、読んでます(止まってるけど)」って言ったら、ネタばれしたくてウズウズしてた(笑)
映画化も決定

え!?宮部じいちゃん、准くん!?
え!?背ぇ高いって書いてあったのに!!←
・・・『図書館戦争』はぴったりだったけどね・・(笑)堂上、暴れすぎwww
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