おでことハートにちゅ💑

指揮者のパーヴォ・ヤルヴィさんの応援ブログです。たくさんのご参加をお待ちしています!

画期的だった、パーヴォさんの「ザ・グレート」(シューベルト作曲)

2021-06-02 02:52:43 | パーヴォさんの魅力

夜分遅くにすみません。Juliet(ジュリエット)です。

初めて、パーヴォさんの指揮を聴くことができたのは、2016年の、N響90周年記念、マーラーの一千人の交響曲でした。NHKホール の3階の一番後ろの席で聴いたのですが、これが大傑作で、素晴らしい演奏だったので、すっかり感激してしまい、「ああ、パーヴォさんの指揮ってすごいな!」と興奮しながら帰ったのを思い出します。

以来、なかなかコンサートに行くチャンスがなくて、2月の横浜みなとみらいホールの、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」を聴いて、ますますパーヴォさんの凄さを思い知らされて…。

で、とうとうNHKホールでの6月公演にたどり着いたわけです。曲目はシューベルト作曲 交響曲第8番「ザ・グレート」。私はもちろん初めて聴いたのですが、N響との白熱した音楽バトルを聴いているようで、ロックコンサートのような大迫力の音楽を聴いたように思い、いっぺんにファンになりました。

こんなクラシック音楽、聴いたことがない!!という感じでした。

それから、パーヴォさんの快進撃は続き、9月にショスタコーヴィチの傑作「レニングラード」を演奏し、名実ともに、N響の首席指揮者としての実力をいかんなく発揮されて、不動の地位を築き上げられました。

パーヴォさんの音楽のすばらしさは、いろいろな方がおっしゃっているので、私が改めて言うこともないのですが、すごく逞しく、力強く、豪快な面をみせたかと思えば、少女の手をとるように、繊細で優しく甘く切ない魅力も発揮して、豪快な交響曲から、艶やかで甘やかな愛の歌まで奏でてみせる幅広いレパートリー。音楽の理想郷を求めて旅する、真摯で魂魄込めた姿勢が、世界中のファンを魅了しているのだと思います。

よくパーヴォさんのレパートリーを、「北欧音楽が得意」「ロシアものが得意」という方もいますが、私がファンになってから聴いた作品で、素晴らしいのは、やはりブラームス交響曲第2番に尽きると思います。日本ではなかなか演奏しなくて、海外に行くと、パーヴォさんはブラ2をよく演奏されていますが、まさに鉄壁の作り。とてもセクシーで甘い旋律を、自分の恋人のようにいとおしみながら指揮する姿は、誰もが彼に惹かれてしまうこと間違いなしのすばらしさです。

温厚篤実、円満なお人柄も、多くのファンを魅了する一因でしょう。サイン会に何度かお邪魔して、パーヴォさんと二言三言お話させていただく機会に恵まれましたが、とにかくとても謙虚。そして音楽をよりよく演奏するために、「君はどうおもったの?」と意見を素直に求めてくる姿勢が素晴らしいですね。ユーモアたっぷりに、「(私が楽譜を持ってサイン会にいったら)君には楽譜を持ってくる必要はないよ」とおっしゃるので、「なぜですか?」と尋ねたら、「君の感性で感じたことを僕に言ってくれればいいんだよ。楽譜を見るのは僕の仕事(^_-)-☆」とおっしゃるので、思わず笑ってしまった懐かしい思い出があります。

来年までパーヴォさんはN響の首席指揮者なので、めいっぱい、パーヴォさんの音楽を楽しみたいですね!!ぜひたくさんの方に、パーヴォさんの魅力をもっともっと知っていただきたいし、クラシック音楽が実はいろいろな可能性を秘めていることを、このブログを通して、お伝えできればいいなと思っています。

ではみなさま、おやすみなさい。よい夢を。