空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

雪組「壬生義士伝」「Music Revolution!」

2019-07-02 14:58:40 | 観劇(タカラヅカ)
…まあ、巧いですよね。

【壬生義士伝】

まあ、演目発表の時点から文句は言いまくってましたので。
だってさー、幕末物、何作目よ?
いくら「和物の雪組」でも、限度ってものがあると思うの。
2012年の「JIN」から始まって、「星影の人」「るろうに剣心」「幕末太陽傳」「誠の群像」…
だいもん1人とっても、新選組の加納惣三郎に、高杉晋作に、土方歳三。
視点を変えた新選組もの、って言っても、それはそれで「星逢一夜」あたりと重なってくるし。

しかも私、以前宙組さんがやった浅田次郎原作の「王妃の館」が、色々と駄目で。
その時の演出の田渕先生の次作「異人たちのルネサンス」は普通に好きだったので、
「問題は演出家じゃなく原作…?」と頭を抱えたところに、
(腕は信用してるものの)デリカシーと倫理観に不安のある石田先生演出だし。

雪組の皆さんはさすがに素晴らしく、
劇中も客席のそこかしこからすすり泣きが聞こえてきましたが、
私の率直な感想は、
「浅田次郎巧いわ~ 石田先生巧いわ~ 嫌いやわ~」…でした。

念のため。
浅田次郎は結構読みます。
「蒼穹の昴」シリーズは大好きですし、読んで涙した作品は数知れません。
でもねえ。
あざといんですよね、あまりにも。
ついでに過去の作品を読むと女性観とかにうんざりすることも多いしね。

で、石田先生はやっぱり巧いんですよ。多キャストの処理も、長い物語の端折り方も。
泣かせどころも正しいし。

その上で、「嫌い」と言います。好き嫌いの問題です、ごめんなさい。

「もう幕末飽きた」「タカラヅカに向いてない」を覆してくれるものでなかった上に、
大河ドラマ『新選組!」を熱愛してきた者としては、
「そのエピソードは笑いで処理してほしくなかった…」っていうのにも足を取られてね。

繰り返すけどキャストは皆好きですし歌は耳福だし、所作は安心して見ていられるし、
新選組がずらっと揃うシーンはやっぱりテンション上がるんですけどね。


【Music Revolution!】

…ショーがあって本当に良かった。
中村B先生のショーは絶対にツボを外さないオーソドックスなショー。
個人的には大階段で娘役群舞があるのが好き。

しかし今回、「カチャ、サヨナラじゃないよね??」とビビるほど、
カチャのフューチャー場面があったんですが…
(単に、トップさんと同期だから美味しいだけだよね?」
89期も残り少なくなっちゃったなあという感慨と共に。

上手なことはわかってるんだけど、きいちゃんの音域の広さにマジでびびる。
勿論、だいもんの歌は堪能。

そして咲翔にあーさ、ひとこ、縣くんと、雪組さん皆大好きです。
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