2年ぶりの博多座。
今回は、初・タカラヅカの人を誘って、4ヶ月ぶりの「ミーマイ」。
とは言え、主演コンビ含めてキャストは大幅に変わっており、
どうなっているのか非常に楽しみなところ。
席は1階を取った。「ランベス・ウォーク」の客席降りのために。
大劇場では2階にも来てくれたけど、今回の人数でそれはないだろうから。
で、その「ランベス」が終わって思ったこと。
1階でないとわからなかった。
あの場面の持つ熱気とパワー。
否応なく巻き込まれる、その力。
体中の血がたぎる感覚。
楽しい!
幸せ!
その感情だけに全身が支配される。
何なんだ、この爆発力は!
楽しくて、幸せで、
笑って笑って、手拍子を打ち続けて。
2度ほど、泣いた。
3月に大劇場で見たものと、ここまで別の物語になるとは思っていなかった。
私は大劇場でのサリー、彩乃かなみさんが大好きだった。
彼女の歌声が今でも恋しくて仕方ないくらいに。
それでいて、
羽桜しずくちゃん演じるサリーに、泣かされた。
もともと、しずくちゃんの美貌を愛でていた。
東京での「エル・アルコン」、ギルダの少女時代を演じていた彼女を
オペラグラスで覗き込んで、あまりの美少女ぶりに息を呑んだ。
今回のサリーも、そりゃあ美しくて美しくて、にこにこして彼女の姿を追っていた。
しかし歌い始めると、そりゃあ冷や冷やして冷や冷やして(笑)
大劇場では「かなみちゃんのラストなんだからもっと歌ってほしい!」と切望していたが、
今回は、…デュエットでビルのパートのほうが長いことにほっとする(笑)
かの歌姫・かなみちゃんですら苦戦していたという難曲「顎で受けとめて」なんか、
もう手に汗握って聞いていた。
一方の霧矢ビルはもう、自由自在。
私はきりやんの歌声もものすごく好きなので、とにかくうっとり。
いつまでも聞いていたい、と思わせてくれる歌声で。
ビルとサリーの関係が、とにかく別物だった。
大劇場での瀬奈&彩乃コンビは、対等な恋人同士だった。
サリーは賢い娘さんに見えた。
対等な恋人同士で、間違いなく愛し合っているのに、
身分という理不尽な壁に阻まれて、
その賢さ故に、ビルへの愛ゆえに、身を引こうとしてしまうサリーが切なかった。
サリーが賢くて母性あふれる女性であるゆえに、
彼女を追い求めるビルの「街灯に寄り掛かって」が切なかった。
博多座バージョンは、2人が対等じゃなかった。
サリーは、ただの小娘に見えた。
ちっぽけで愚かで、何の力もない女の子。
自在に空気を操るビルと、不釣り合いに見えた。
だからこそ。
「自分はビルにふさわしくない」というサリーの不安が、リアルに伝わってきた。
彼にふさわしいのは、別の女性なのかもしれない。
自分は、愛する人を幸せにできないのかもしれない。
そんな不安が伝わってくる。
それなのに、ビルは言う。
「君が必要だ」と。
「君でなければ駄目なんだ」と。
そのビルが、もうめちゃくちゃカッコ良くて、素敵で。
包容力に溢れていて。
彼が好きなのに。
彼が好きだから。
パーティに現れたサリーの心情に感情移入して、泣いた。
その彼女の不安を受け止めて、おばさまに宣言して、
「ランベス・ウォーク」を歌いだした(またこの歌が絶品!)ビルに
本気で恋しながら、嬉しさと切なさで泣いた。
彼を好きでいればいるほど、辛くなる。
彼が素敵であればあるほど、辛くなる。
「顎で受け止めて」なんか、もう、虚勢張ってるのが丸わかり、という感じの歌い方で、
そこでまた泣けた。
彼女の弱さに。儚さに。
それでも「苦虫つぶして、スマイル」と歌う彼女の健気さに。
そんなサリーだから、ジョン卿の提案がどれだけ嬉しかったか。
彼に釣り合う女の子になれる。
彼にふさわしい女性になれる。
そのために努力するチャンスを、与えてくれるというのだから。
また、ラストの貴婦人姿がめちゃくちゃ美しくてねー。
もう、誰にも文句は言わせない、という力のある美しさでね。
あのハッピーエンドが、どれほど嬉しかったか。
どれほど幸せにしてくれたか。
あの完璧なビルが、全てを投げ打ってでも目の前の小娘を愛してくれる、
というのが、乙女心をくすぐるのですわ。
大劇場バージョンとどっちがいいか、という問題ではなくて、
全く別の物語になっていて、驚き、
今回見られたこのシンデレラストーリー(サリー視点での)に素直に感動した。
っていうか、きりやん素敵すぎ!
…ちょっと、本気で恋してしまったかもしれません(爆)
だって、大劇場見たときに一番ときめいたのがジョン卿@きりやんで、
今回一番ときめいたのがビル@きりやんなんだもん。
それって、役でなく、きりやんにときめいただけでは?
サリーに感情移入してビルに恋して、ハッピーエンドなんですから、
最高に幸せなミュージカルでした。
他キャストも、何か凄いことになってたぞー。
まずは、星条海斗さん@パーチェスター。
あの弁護士欲しい~~!(絶叫)
常にハイテンション。そして空回り。
それがもう、かわいくてかわいくて(笑)
未沙さんのパーチェスターとは全く別物の、それでも素敵すぎるパーチェスターだった。
英語の発音ネタも、予め聞いていたけど爆笑!
…っていうか、実は今回初めて意識してこのマギーさんを見たんだが、
歌、上手いな~。
スタイルいいな~。
続いて、桐生園加さん@ジョン卿。
…男前だ…。
っていうか、男がいる…(笑)
やっぱりジョン卿という役自体、私は好きみたいです。
ときめきました。
どっちかというと、対マリアよりも対サリーとか対ビルでときめいた。
素敵なおじさまだったわ…。
それから、龍真咲さん@ジャッキー。
違和感なく女性だった明日海ジャッキーに比べて、いい感じにオカマでした(笑)
でもキレイでしたよ。ぱっと目を引く華があって。
「自分のことだけ考えて」が迫力。
気の強さが前面に出ている感じで良かったです。
そして、明日海さん@ジェラルド。
何あのキラキラ感。
登場したときから目を奪われる存在感。
歌もうまいな~。
ちょっと馬鹿っぽいキャラも、とにかくかわいくてかわいくて。
…っていうか、正直、ジェラルドがこんなにかっこ良く見えるとは思わなかった(爆)
この方も、男役やってるのを意識して見たのは初めてなんですが、
(ジャッキーがめちゃくちゃ華やかだったのは覚えてる)
注目されるのもむべなるかな、と思いました。
後は、バターズビー夫人役の花瀬みずか副組長が美しすぎて目を奪われた(笑)
若手主体の公演、と聞いていたのですが、
皆が全力投球している感じで、それが皆輝いていて。
そして、それをまとめて引っ張っていっている霧矢さんがとにかくカッコいい。
いいものを見たな、と素直に思えました。
今回は、初・タカラヅカの人を誘って、4ヶ月ぶりの「ミーマイ」。
とは言え、主演コンビ含めてキャストは大幅に変わっており、
どうなっているのか非常に楽しみなところ。
席は1階を取った。「ランベス・ウォーク」の客席降りのために。
大劇場では2階にも来てくれたけど、今回の人数でそれはないだろうから。
で、その「ランベス」が終わって思ったこと。
1階でないとわからなかった。
あの場面の持つ熱気とパワー。
否応なく巻き込まれる、その力。
体中の血がたぎる感覚。
楽しい!
幸せ!
その感情だけに全身が支配される。
何なんだ、この爆発力は!
楽しくて、幸せで、
笑って笑って、手拍子を打ち続けて。
2度ほど、泣いた。
3月に大劇場で見たものと、ここまで別の物語になるとは思っていなかった。
私は大劇場でのサリー、彩乃かなみさんが大好きだった。
彼女の歌声が今でも恋しくて仕方ないくらいに。
それでいて、
羽桜しずくちゃん演じるサリーに、泣かされた。
もともと、しずくちゃんの美貌を愛でていた。
東京での「エル・アルコン」、ギルダの少女時代を演じていた彼女を
オペラグラスで覗き込んで、あまりの美少女ぶりに息を呑んだ。
今回のサリーも、そりゃあ美しくて美しくて、にこにこして彼女の姿を追っていた。
しかし歌い始めると、そりゃあ冷や冷やして冷や冷やして(笑)
大劇場では「かなみちゃんのラストなんだからもっと歌ってほしい!」と切望していたが、
今回は、…デュエットでビルのパートのほうが長いことにほっとする(笑)
かの歌姫・かなみちゃんですら苦戦していたという難曲「顎で受けとめて」なんか、
もう手に汗握って聞いていた。
一方の霧矢ビルはもう、自由自在。
私はきりやんの歌声もものすごく好きなので、とにかくうっとり。
いつまでも聞いていたい、と思わせてくれる歌声で。
ビルとサリーの関係が、とにかく別物だった。
大劇場での瀬奈&彩乃コンビは、対等な恋人同士だった。
サリーは賢い娘さんに見えた。
対等な恋人同士で、間違いなく愛し合っているのに、
身分という理不尽な壁に阻まれて、
その賢さ故に、ビルへの愛ゆえに、身を引こうとしてしまうサリーが切なかった。
サリーが賢くて母性あふれる女性であるゆえに、
彼女を追い求めるビルの「街灯に寄り掛かって」が切なかった。
博多座バージョンは、2人が対等じゃなかった。
サリーは、ただの小娘に見えた。
ちっぽけで愚かで、何の力もない女の子。
自在に空気を操るビルと、不釣り合いに見えた。
だからこそ。
「自分はビルにふさわしくない」というサリーの不安が、リアルに伝わってきた。
彼にふさわしいのは、別の女性なのかもしれない。
自分は、愛する人を幸せにできないのかもしれない。
そんな不安が伝わってくる。
それなのに、ビルは言う。
「君が必要だ」と。
「君でなければ駄目なんだ」と。
そのビルが、もうめちゃくちゃカッコ良くて、素敵で。
包容力に溢れていて。
彼が好きなのに。
彼が好きだから。
パーティに現れたサリーの心情に感情移入して、泣いた。
その彼女の不安を受け止めて、おばさまに宣言して、
「ランベス・ウォーク」を歌いだした(またこの歌が絶品!)ビルに
本気で恋しながら、嬉しさと切なさで泣いた。
彼を好きでいればいるほど、辛くなる。
彼が素敵であればあるほど、辛くなる。
「顎で受け止めて」なんか、もう、虚勢張ってるのが丸わかり、という感じの歌い方で、
そこでまた泣けた。
彼女の弱さに。儚さに。
それでも「苦虫つぶして、スマイル」と歌う彼女の健気さに。
そんなサリーだから、ジョン卿の提案がどれだけ嬉しかったか。
彼に釣り合う女の子になれる。
彼にふさわしい女性になれる。
そのために努力するチャンスを、与えてくれるというのだから。
また、ラストの貴婦人姿がめちゃくちゃ美しくてねー。
もう、誰にも文句は言わせない、という力のある美しさでね。
あのハッピーエンドが、どれほど嬉しかったか。
どれほど幸せにしてくれたか。
あの完璧なビルが、全てを投げ打ってでも目の前の小娘を愛してくれる、
というのが、乙女心をくすぐるのですわ。
大劇場バージョンとどっちがいいか、という問題ではなくて、
全く別の物語になっていて、驚き、
今回見られたこのシンデレラストーリー(サリー視点での)に素直に感動した。
っていうか、きりやん素敵すぎ!
…ちょっと、本気で恋してしまったかもしれません(爆)
だって、大劇場見たときに一番ときめいたのがジョン卿@きりやんで、
今回一番ときめいたのがビル@きりやんなんだもん。
それって、役でなく、きりやんにときめいただけでは?
サリーに感情移入してビルに恋して、ハッピーエンドなんですから、
最高に幸せなミュージカルでした。
他キャストも、何か凄いことになってたぞー。
まずは、星条海斗さん@パーチェスター。
あの弁護士欲しい~~!(絶叫)
常にハイテンション。そして空回り。
それがもう、かわいくてかわいくて(笑)
未沙さんのパーチェスターとは全く別物の、それでも素敵すぎるパーチェスターだった。
英語の発音ネタも、予め聞いていたけど爆笑!
…っていうか、実は今回初めて意識してこのマギーさんを見たんだが、
歌、上手いな~。
スタイルいいな~。
続いて、桐生園加さん@ジョン卿。
…男前だ…。
っていうか、男がいる…(笑)
やっぱりジョン卿という役自体、私は好きみたいです。
ときめきました。
どっちかというと、対マリアよりも対サリーとか対ビルでときめいた。
素敵なおじさまだったわ…。
それから、龍真咲さん@ジャッキー。
違和感なく女性だった明日海ジャッキーに比べて、いい感じにオカマでした(笑)
でもキレイでしたよ。ぱっと目を引く華があって。
「自分のことだけ考えて」が迫力。
気の強さが前面に出ている感じで良かったです。
そして、明日海さん@ジェラルド。
何あのキラキラ感。
登場したときから目を奪われる存在感。
歌もうまいな~。
ちょっと馬鹿っぽいキャラも、とにかくかわいくてかわいくて。
…っていうか、正直、ジェラルドがこんなにかっこ良く見えるとは思わなかった(爆)
この方も、男役やってるのを意識して見たのは初めてなんですが、
(ジャッキーがめちゃくちゃ華やかだったのは覚えてる)
注目されるのもむべなるかな、と思いました。
後は、バターズビー夫人役の花瀬みずか副組長が美しすぎて目を奪われた(笑)
若手主体の公演、と聞いていたのですが、
皆が全力投球している感じで、それが皆輝いていて。
そして、それをまとめて引っ張っていっている霧矢さんがとにかくカッコいい。
いいものを見たな、と素直に思えました。
theoです。(覚えておいででしょうか・・)
いつぞや、「バレンシアの熱い花」の感想で納得させていただきましたが、
いままた・・・なるほど~!と目からウロコ状態になっております。
博多座ミーマイ、とにかく、しずくちゃんで泣けて泣けて・・・自分でもどうして泣けるのかわからなかったのです。
Julieさんの文章を読んで、観劇時の気持ちが思い起こされて、また涙ぐんでしまいました。
>彼を好きでいればいるほど、辛くなる。
>彼が素敵であればあるほど、辛くなる。
そうなんですよ~(涙) そういう切なさが心に響いてきたのだと思います。
ラストもそうなんです。
以前、天海さん主演のビデオを見たときは、ラストにちょっと釈然としなかった部分がありました。
サリーはこれからが大変だよねって、老婆心で。
博多座では、そこまで考えずに素直に「よかったね~」と思いました。
ビルにふさわしくなるために、がんばったんだね、と思って手放しで拍手&涙だったんです。
Julieさんが書かれているように、しずくサリーがそんなふうに見えていたからか・・・と納得しました。
すごく頷きながら読んで、お名前を確認したらJulieさんだったので(新しいブログを始められたのを知らなくて)、それにもまた驚きました。
コメントありがとうございます!
過分なお言葉をいただいて、恐縮しつつ嬉しく思っております。
私は今年の大劇場版がミーマイ初見でしたので、
勿論それと比べて見てしまったところもたくさんあったのですが、
博多座版はとにかくしずくちゃんの「頑張り」が
サリーの姿にリンクして、泣かせてもらいました。
以前コメントをいただいた後に、私自身の環境が変わりまして、
管理が難しくなりましたので更新の中心をブログに移しました。
相変わらず勝手なことを書いておりますが(^_^;)、
再びお越しいただきありがとうございました。