空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

2013全日本選手権を終えて

2013-12-27 12:45:59 | フィギュアスケート
…実は、軽く燃え尽きています(笑)まだ五輪もワールドもあるのに。

たぶんね。
「今シーズン」なら、まだ半分ぐらいしか終わっていないけど、
今まで何年間も愛着を持って眺めていた物語が、いくつか完結を迎えたからでしょう。
年が明けて全米やユーロのニュースが入ってくる頃には、また変わってくるはず。

美姫ちゃんに関しては前日欄で書きつくした(多分)から、それ以外の話。
きっと、長くなります。

◆女子シングル◆

諸々の予定で、リアルタイムでは全く見られず、そして今になっても、
録画したままの演技がたくさんあります。見られる日は来るのだろうか。
そんな中でも、

あっこちゃん優勝おめでとうーーー!

これは泣いた。嬉し泣きした。

あっこちゃんの名前を知ったのは、本格スケオタになったトリノシーズンで、
でもその時はあっこちゃんがスケートをできなくなっていた頃で。
「復帰」のニュースを見て、歓喜している人たちに触れて、
実際に(DOIが最初かな?)演技を見たら本当に凄くて、
全日本入賞圏に戻ってきたり、GPSに出場したり、B級大会で優勝連発したり、
そういうのを見るたび、「こんな凄い選手が(実は)いるんだよ!」ってことを、
多くの人に知ってもらいたいと思っていた。

それが、あれよあれよという間に、代表選手になり、ワールドでメダルを獲り、
この空前のフィギュアスケートブームの中の人気選手の一人になっていた。

摂食障害からの「回復」ばかりが言われるけれど、
実はそれからの「成長」、レベルアップがとんでもないと思う。
ジャンプの難度がどんどん上がっていっているんですが……

「集大成」と明言していた今シーズン。「最後」の全日本で、
「最高」の演技をしてくれた。
技も表現もだけど、音楽との調和が素晴らしい。一つの作品として完成している。
あっこちゃんの良い演技で泣くのは毎回のことですが、今回は、滂沱。
ボロボロとこぼれる涙を拭いながら見ることになった。

そして、彼女が「全日本女王」の称号を手にしたことが、嬉しくて仕方ない。
この8年間、リアルタイムで見守れたことを、幸せだと思う。

真央ちゃん、佳菜子、代表選出おめでとう。

真央ちゃんの凄さは自明すぎてまだ言葉にできず、…五輪終わったら書けるかな。
今季で引退を明言してるのはとっても勿体ないと思うんだけど、
彼女のこれまでの究極のストイックさを思えば、そろそろ解放してあげたいような気もする。
今季はSPもフリーも「浅田真央・最終形態」って感じなので、ひたすら五輪が楽しみ。

佳菜子は、正直、全日本が始まるまで心配だったんだけど、
「ここ一番」で実力を発揮できるのが女子の強さですね。五輪、楽しみです。

宮原知子ちゃんや今井遥ちゃんも大好きなので、
私は来期以降の日本女子を一切悲観していません。四大陸も楽しみなんだ~



◆男子シングル◆

私をスケオタだと知っている人たちから、「今回の選考はどうだったの?」と
何度か話を振られました。
……高橋ファンで小塚スキーなので、
嬉しさと悲しさとどれを採用したらいいのか、まだわかりません。
ただ、祝福と祈りを。

もっと言えば、可能性がある6人全員を大好きで、
枠が足りないのは最初からわかっていたこと、
それなら6人全員に悔いのない演技をしてほしい、と願っていた。
3人選ばなければならないのなら、「選べない」と思ってしまうような、そんな結果を。

4年前の私は、高橋至上主義と言えるほどの高橋ファン(痛い記事がこのブログにも…)で、
その上で、他にも好きな選手いっぱいいるよ、って感じだったのですが、その思いはそのまま、
4年間の間に、小塚に落ち(2010-11)、羽生にときめき(2011-12)、
町田&無良の活躍に胸を焦がし(2012-13)、今シーズンは織田が好きで仕方ない。

だから、SPでの織田君・無良君の(実質的な)脱落はほんまに辛かった…特に無良君!!
そして、高橋大輔の怪我が思ったより重傷そうなのを見て、胸が痛くなった。
羽生君は任せて安心、安心しすぎていて逆に怖い。
町田君は去年があったから、今年いい演技で良かったーー!
一番心配していた小塚君の復調が、ただ嬉しくて。

フリーはちょうど無良くんの出番ぐらいに帰宅して、後はずっと生中継を見ていました。

無良くんにとっては辛いシーズンだったと思いますが、
これを糧にして、来季、またワールドの舞台に戻ってくれると信じています。

最終組1番は羽生君。
GPFあたりで一皮剥けて、新しいステージに突入した気がします。
熱いパッションと、表現欲、それでいて冷静に計算できる判断力や自己プロデュース力、
高い技能と、困難なことをやりきる根性w、
若いのにこんなに完成されていて大丈夫かと不安になるほどの完璧さで、
このまま突き抜けてほしい。どこまで行けるのか、楽しみです。

宇野昌磨くんの、躍動感あふれる演技に癒された後、いよいよ、選考当落線上の人々。

まずは、織田君。父として演じる、「ウィリアム・テル」。
ステップで、声を出して泣きました。号泣です。
最後の全日本で、この演技をしてくれて良かった。
四大陸には行かずにここで引退することを発表したけれども、
「最後」とするのに悔いのない演技だったのだと思う。
SPさえまとめられていれば、五輪あったかも、という未練は残るけれども、
2本合わせて試合だしね。
逆にプレッシャーを排除したからこその、最後のあの演技だと思うし。
それぐらい、素晴らしかった、テル。
元々、プログラムが良い。盛り上がる曲で、個性に合っていて。
そこに、彼の、質の良いジャンプと、質の良いスピンが加わる。
4回転がもう1本入ったら申し分なかったけど、
ジャンパー/スピナー・織田信成を、存分に見せつけてくれた。
いつまでも少年のような笑顔の彼は、この4年で2児の父になって、
それでもその純粋さや素朴さは健在で。
得点を見た後、リンクに向かって「大ちゃん、ガンバ!」と叫ぶ姿に、また、泣かされた。
未熟なところももどかしいところも最後まであった彼だけれど、
そこも含めて、彼が愛された要素なのだろう。
彼ほどの選手がワールドのメダル無しで現役を終えるのは勿体なさすぎるのだけれど
(「あのジャンプさえ跳ばずにおけば…」×4回、っていうのが……)
きっと忘れられない選手になる。
この4年、続けてくれて良かった。

続いて、高橋君。
……見ているのが、辛かった。どこに軸足を置いて見ればいいのか、わからなかった。
今も正直、わからない。でも。
血まみれの手で、傷だらけの体で、彼が「表現しようとしているもの」は、確かに伝わった。
それができるから、高橋大輔は「特別」なんだと思う。
私はファンだから、最後の戦いまで見届けることしかできない。

町田君。まっちー。
代表決定おめでとう~~~~
SPもフリーも素晴らしくて、「胸張ってソチまで行っておいで!」と思うことができた。
皆さん知らないと思うけど、彼は4年前は、代表3人に次ぐ4位で、
四大陸選手権では銀メダル獲ってるんだからね! 決して、番狂わせでもダークホースでも無く、
いるべき人がいるべき位置に来ただけなんだからね! 
と、大勢の人に伝えたい気分。
彼がここまで昇ってきたことが、嬉しい。
思う存分、暴れて来い!!


そして、小塚君。
来季も彼を見ることができると、今は信じている。祈っている。
彼の滑りが大好きで、彼にしかできないプログラムが大好きで。
間違いなく、世界一のスケーターだと信じてる。
小塚がソチに行けないなんて、4年前や3年前には信じられないことだったけど、
…どうしようもないことなのか。
(SPもフリーもミスありだったのが実際、痛かったと思う…)
今願うことは、「やめないで」それだけ。その一点。
「小塚崇彦」の世界を、まだまだ見たいのだ。

繰り言ながら、ワールドと五輪代表は分けてほしかったんだけどね…
日本開催ではどうしようもないのか。

選考が絡む以上、苦さはどうしても残る。
これだけ有力選手がいる中で、苦くならない選考なんて無い。
それを承知した上で、選手たちを愛し、演技に拍手して。
いい大会だったと思うのです。
皆、大好き。
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