中2日でのアウェイ横浜FC戦。ニッパ球は、関東では大宮のNACK5や日立柏と並んで一体感のある良いスタジアムだ。仕事終了後に東京から横浜へ。横浜駅からのバスが出発後渋滞でなかなか進まず焦ったが、何とか試合開始直前に到着した(帰りは横浜駅まで歩いたのだが、おそらく20~25分位なので、混雑時間帯は徒歩でもいいと思う)。
横浜FCはトップのルーカスとボランチの梶山、高橋に執拗にチェックを重点に守備を固めながら、僅かなチャンスをものにするために、ラインを上げて攻撃への切り替えの速効性を高めてきた。
中盤では混戦が多かったが、横浜FCのパスミスも少なくなく、ボール支配は東京が優勢。右からは徳永、左からは椋原が幾度となくゴール前へのボールを供給し、後半には、羽生のクロスバーに当たるシュートやルーカス、セザーの決定機が訪れるが、ものに出来ないまま試合はアディショナルタイムへ。横浜FCもホームの意地、引き分けての勝点1を狙ってきた時間帯でもあったが、東京が怒濤の攻撃をみせ、横浜FCの中野が2枚目のイエローで退場となる。東京はさらに攻め立てるも肝心のゴールへはなかなか届かない。ラストプレーかと思われる時間、エリア外中央にこぼれてきたボールを石川がボレーで一閃。これがゴールへ突き刺さり、貴重な決勝弾となった。
FC東京は横浜FCの果敢なプレスの意識もあったが、ボールを圧倒的に支配出来る分、余裕を持ちすぎたのか球離れやパス時の判断がやや遅いと思われることもあった。勝ち続けてはいるものの、まだまだ成長しなければならない部分や課題が多くあるということだ。その点はしっかりと修正していかなければならない。J1昇格が最終目標では決してない東京にとっては、昇格へグッと近づいているからといって、まだ終わった訳ではないのだ。
しかしながら、引き分け濃厚と思われた瞬間の劇的過ぎるゴール。このアウェイでの勝点3は非常に重みのあるものとなりそうだ。先発の座を奪われている石川が、自分の地元ともいえる“三ツ沢”で自身の存在を高める決勝弾。ようやく自らの手で生まれた子供への祝福“ゆりかご”ダンスも披露出来た。控えに甘んじていても、諦めなければ、いつか結果を出せる時が来る……この勝利は、チームの勢いをさらに加速させるばかりではなく、選手全員の結束や戦う意識も高めたのではないか、そんな感じさえもする劇的なボレーだった。
試合終了後、ピッチに幾度となく繰り返される石川のチャント。メインからバックスタンドまで東京サポーターがスタンディングで“ゆりかごダンス”で石川を祝福。石川も笑いながらも自ら“ゆりかご”をして、スタンドのサポーターへ挨拶する姿が印象的だった。
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Jリーグディビジョン2 第6節
2011/10/19 ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FC 0(0-0、0-1)1 FC東京
【得点】
(東):石川(90+5分)
観衆: 6,230人
天気: 曇、弱風
<メンバー>
≪FC東京≫
20 GK 権田修一
02 DF 徳永悠平
03 DF 森重真人
06 DF 今野泰幸
33 DF 椋原健太
04 MF 高橋秀人
10 MF 梶山陽平
27 MF 田邉草民 → 18 MF 石川直宏(58分)
39 MF 谷澤達也 → 17 MF 永里源気(84分)
22 FW 羽生直剛 → 49 FW ロベルト セザー(69分)
49 FW ルーカス
01 GK 塩田仁史
14 DF 中村北斗
32 MF 上里一将
38 FW 坂田大輔
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東京ゴール裏。
横浜サポーターも熱い。
横浜FCのマスコット?
CK付近の集音マイクに躓き、ブーイング食らってました。(笑)
後半スタート。
試合終了直前、CKに臨む石川。
石川ゴール!!
選手たちが“ゆりかご”で祝福。
ヴィジョンには0-1、石川の文字が。
試合終了。
バックスタンドの東京サポーターに挨拶する選手たち。
ゴール裏と勝利を分かち合う。
今日のヒーロー、石川ナオ!
ゆっくりとスタンドの声援に応える石川。
東京サポーターが“ゆりかご”ダンスでヒーローを称える。
石川のスーパーボレーの劇的な瞬間。
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【追記】
こういう劇的なゴールを録画し、その動画をサイトにアップしてくれるっていう
ナーナーナナナナ、石川ナーオー!
一晩過ぎましたが、いまだに興奮が蘇りますな。
この勢いで、週末のアウェイ鳥栖戦もお願いしたい。
(今の鳥栖の力からすると、そうそう勝点3が獲れるとは思いませんが)