J2首位を走るFC東京が前節三ツ沢での劇的な勝利から中3日でアウェイ鳥栖へ乗り込んだ。FC東京はここ8戦を7勝1分の22得点(1失点)、対する鳥栖はここ11戦を9勝2分の30得点(9失点)とともに負けなしで勝ち点を積み上げ、首位と2位としての対決となった。前回の対決は開幕戦。その時は1-0で東京が勝利したが、今の好調な鳥栖をその時のチームと同様ではない。苦しい試合が予想された。
そして、結果から言えば、互いに失点を防ぐ意識の働いたスコアレスドローに終わった。前半は鳥栖が後半はFC東京が優勢に試合を運んだといえる。シュート数は東京10本に対して鳥栖は7本。ゴール前フリーの場面に豊田がシュートを枠外へ外した決定的なシーン以外では、何とか攻撃を防いだ。一方、後半は東京が果敢に鳥栖陣内へ攻める時間が長くなるが、しっかりとブロックした引いた鳥栖ディフェンスを打ち破ることが出来ず、痛み分けとなった。
2位との直接対決のアウェイ戦を無失点で勝点1を積み上げたという結果は、最低限の結果を出したといえるだろう。勝点を僅かだが積み上げて、さらに鳥栖との勝点差がつまらなかったのだから。
だが、この試合で今野がイエローカードをもらい、次節は出場停止となった。となると、次節のCBは誰になるのかが気になるところだ。SBの徳永を使うのか、それとも新たな選手を起用するのか。連勝中に無理にスタメンをいじらず選手を固定することは安定的な戦力の構築に繋がる意味でも重要だ。一方で、戦術の硬直化や疲労蓄積の集中というマイナス面も存在する。ベンチやそれ以外の選手のモチベーション低下も懸念するところだ。
というのも、これまでの選手交代が結果はもちろん、効果的なものにほとんど感じられないからだ。しかしながら、毎回同じような時間帯に同じような選手交代を続けている。成果を挙げていないながらも、出場のチャンスもないというのは、チームの活性化を奪いやしないか。当然、これまであまり起用していない選手を使うというのは、リスクも伴うし勇気がいる決断でもある。だが、後手になって仕方なく起用するという状況ではない今、安定性の持続とマンネリ化の刷新を少しずつ試すチャンスでもある。硬直して雁字搦めとなる前に、リフレッシュするチャレンジをしてもいいのではないか。
次節はホーム国立での大分戦。勝敗とともに、その選手起用にもより注目したいところだ。
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Jリーグディビジョン2 第32節
2011/10/23 ベストアメニティスタジアム
鳥栖 0(0-0、0-0)0 FC東京
【得点】
なし
観衆: 15,489人
天気: 晴、弱風
<メンバー>
≪FC東京≫
20 GK 権田修一
02 DF 徳永悠平
03 DF 森重真人
06 DF 今野泰幸
33 DF 椋原健太
04 MF 高橋秀人
10 MF 梶山陽平
27 MF 田邉草民 → 18 MF 石川直宏(56分)
39 MF 谷澤達也 → 17 MF 永里源気(86分)
22 FW 羽生直剛 → 49 FW ロベルト セザー(72分)
49 FW ルーカス
01 GK 塩田仁史
14 DF 中村北斗
32 MF 上里一将
38 FW 坂田大輔
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