*** june typhoon tokyo ***

Especia Awards 2016〈WINNERS〉


 相変わらずの身勝手極まりない独断と偏見企画「Especia Awards 2016〈NOMINEES〉」をエントリーしてから約1ヵ月。2016年2月にリリースされたEspeciaの新作アルバム『CARTA』も充分に聴き込んだところで、「Especia Awards 2016〈NOMINEES〉」に対する回答を出すべく、ここで「Especia Awards 2016〈WINNERS〉」として受賞作品を発表したいと思います。

 さて、先日2月23日には「MY FAVORITES ESPECIA 10」なる企画をアップ。「これまで発表された作品のなかで自分が好きな楽曲を10曲挙げる」という主旨で、オリジナル曲のみ(アルバム『CARTA』収録曲は除外)で“愛すべきEspeciaの10曲”を発表しました。
 ちなみに、その企画でのベスト10は次のとおり。

01位 「ナイトライダー」
02位 「アバンチュールは銀色に」
03位 「Aviator」
04位 「Intro」(from“GUSTO”)
05位 「Security Lucy」
06位 「No1 Sweeper」
07位 「YA・ME・TE!」
08位 「パーラメント」
09位 「きらめきシーサイド」
10位 「ステレオ・ハイウェイ」

 と、『CARTA』抜き&オリジナル曲オンリーのなかでランク付けしてみましたが、今回の「Especia Awards 2016〈WINNERS〉」では上記の結果などは“全く無視”して、改めてフラットな気持ちでノミネートを行なった次第。ただ、本音を言えば、そのノミネート楽曲群も今となっては多少は入れ替えがあって良かったかもと思わなくもないですが。まあ、一度ノミネートしたものを変更する訳にはいかないので、敢えて3月21日にノミネートした楽曲群のなかから、各受賞作品を選びました。

 おさらいしておくと、各部門ともにEspeciaが2016年2月末までにリリースした作品を対象とし、ノミネート作品を各部門5作品を選出。そのなかから各部門1作品を受賞作品として決定。受賞対象は主要4部門とその他11部門を合わせた次の全15部門で、受賞作品と次点を各部門の総評の中で発表することにします。

 さて、その全15部門は次のとおり。

【RECORD OF THE CAREER/最優秀レコード】
【ALBUM OF THE CAREER/最優秀アルバム】
【SONG OF THE CAREER/最優秀楽曲】
【PERFORMANCE OF THE CAREER/最優秀パフォーマンス】

【BEST POP PERFORMANCE/最優秀ポップ・パフォーマンス】
【BEST POP SONG/最優秀ポップ・ソング】
【BEST DANCE RECORDING/最優秀ダンス・レコーディング】
【BEST R&B PERFORMANCE/最優秀R&Bパフォーマンス】
【BEST R&B SONG/最優秀R&Bソング】
【BEST RAP PERFORMANCE/最優秀ラップ・パフォーマンス】
【BEST RAP SONG/最優秀ラップ・ソング】
【BEST COLLABORATION/最優秀コラボレーション】
【BEST INSTRUMENTAL COMPOSITION/最優秀インストゥルメンタル】
【BEST REMIXED RECORDING, NON-CLASSICAL/最優秀リミックス】
【BEST MUSIC VIDEO/最優秀ミュージック・ヴィデオ】

 最優秀レコードは最も優秀な1曲単位のレコーディングに贈られ、アーティストのほかプロデューサーなどレコーディングに携わった人たちが対象となります。
 最優秀アルバムもアーティストのほか、アルバムに直接携わった人が対象となります。
 最優秀楽曲(ソング)は、ソングライター(楽曲の作詞・作曲者)を対象とします。
 最優秀パフォーマンスは、最も優れた楽曲あるいはその歌唱・演奏等において優れたパフォーマンスを披露した楽曲、また、それらを総合的な観点で最も優れていると判断された楽曲に贈られます。

 それでは、Especiaアワーズ2016の全15部門の受賞作品の発表です。ノミネートの時とは逆に【BEST MUSIC VIDEO/最優秀ミュージック・ヴィデオ】から主要4部門へと発表していくことにします。



【BEST MUSIC VIDEO/最優秀ミュージック・ヴィデオ】
Parliament/パーラメント <WINNER>
 (Especia)
□ Midnight Confusion/ミッドナイトConfusion
 (Especia)
□ We are Especia/We are Especia~泣きながらダンシング~
 (Especia)
□ Freaky Love Story/くるかな
 (Especia)
□ Aviator
 (Especia)

≪総評≫
 トレンディドラマのオープニングを模した展開に『ザ・ベストテン』風のイントロダクションやロゴの導入など80~90年代のアイテムを盛り込んだ着想とそれを“ベタ”に演じるメンバーのイモっぽさがかえって面白さを増幅し、印象深いヴィデオになった。森絵莉加の“しゃくれアゴ”やラストの三ノ宮ちかの“ヘタッぴなウインク”も好感。
 次点は「Aviator」。ラジカセデッキを担ぎながらの通販番組風の映像が楽しい。“チェック時音出た”などのキャッチフレーズや表われる“タッチ”の文字が人気漫画・アニメ『タッチ』のフォント・ロゴだったりと、細かな芸にも注目したい。


【BEST REMIXED RECORDING, NON-CLASSICAL/最優秀リミックス】
□ I just wanna hold you tight tonight/アバンチュールは銀色に(GUSTO Ver.)
 (Especia; Maserati Nagisa)
  Track from: Gusto
FOOLISH(12-Extended Ver) <WINNER>
 (Especia; Schtein&Longer)
  Track from: Primavera
□ Fallin' love at sparkling seaside/きらめきシーサイド(12" Extended Ver)
 (Especia; Schtein&Longer)
  Track from: Primavera
□ Temptation Seaside/海辺のサティ(va Bien Edit)
 (Especia; PellyColo)
  Track from: Primavera
□ Security Lucy(Insecure Booty Mix)
 (Especia; Schtein&Longer)
  Track from: Primera

≪総評≫
 オリジナルの印象をガラリと変えて、ライヴでのキラーチューンへと昇華させるほどのマジックを持った「FOOLISH(12-Extended Ver)」がウィナーに。正直なところ、彼女らの楽曲のリミックスワークは高品位ばかりで選出に悩むところだが、オリジナルをより効果的にアレンジ、リミックスしたというポイントにフォーカスしての受賞となった。
 次点は「海辺のサティ(va Bien Edit)」。長尺でもヴォーカルレスでも聴いていられる展開は、“美味”の一言。


【BEST INSTRUMENTAL COMPOSITION/最優秀インストゥルメンタル】
□ Amarga
 (Especia)
  Track from: Amarga-Noche-/Amarga-Tarde-
Intro <WINNER>
 (Especia)
  Track from: Gusto
□ Interlude
 (Especia)
  Track from: Primera
□ Outro
 (Especia)
  Track from: Primera
□ Saudade
 (Especia)
  Track from: Carta

≪総評≫
 ライヴやイヴェント等で長い間“出囃子”として使用されていたアルバム『GUSTO』の「Intro」が文句なしの受賞。彼女らのターニングポイントとなる大会場でのライヴで、Rillsoulが発する“Hit me, Com'on”からの流れには、多くのぺシスト&ペシスタの鼓動を速めたはず。
 次点は『Primera』の「Outro」。トークボックス使いによる黄昏ムードへといざなう演出は、小品ながらも実にアーバン&セクシー。


【BEST COLLABORATION/最優秀コラボレーション】
Good Times <WINNER>
 (Especia, Hitoshi Nanbu)
  Track from: Good Times
□ Nitefly/ナイトフライ
 (Especia, Hitoshi Nanbu)
  Track from: Good Times
□ Girl's Life
 (Negipecia: Especia, Negicco)
 Track from: Girl's Life
□ We are Especia/We are Especia~泣きながらダンシング~
 (Especia, Wakadanna)
  Track from: Primera
□ Saturday Night/サタデー・ナイト
 (Especia, Wakadanna)
  Track from: Carta

≪総評≫
 ベスト・コラボレーションはナンブヒトシとの「Good Times」に。初期に無料配信された楽曲だが、ライヴではオーディエンスがいるフロアに“乱入”してハイタッチしながら歌うというアプローチが奏功し、ヴォルテージを一気に高めるキラー・アンセムとなった。“ディスコに私を連れてって”“バブルのあの日をもう一度”のコール&レスポンスも当時のキャラクターイメージと適合。
 次点は“ゴッソ”というキメフレーズでフロアを盛り上げることに成功した「We are Especia~泣きながらダンシング~」に。若旦那プロデュース、前半部の語りパートなどはファンをやきもきさせたりしたが、紆余曲折あって定番曲に落ち着いた。


【BEST RAP SONG/最優秀ラップ・ソング】
□ Good Times
 (Especia feat. Hitoshi Nanbu; Schtein & Longer)
  Track from: Good Times
□ L'elisir d'amore
 (Especia; mirco, Hitoshi Nanbu, Schtein&Longer)
  Track from: Gusto
□ Saturday Night/サタデー・ナイト
 (Especia; Chika Sannomiya's Rubber boots, Gomuboots, Schtein&Longer)
  Track from: Carta
Interstellar <WINNER>
 (Especia; Hi-Fi City)
  Track from: Carta
□ Fader
 (Especia; Hi-Fi City)
  Track from: Carta

≪総評≫
 多様な要素を含んだ高速ドラムンベースという新しい概念をEspeciaにもたらしたという意味でも、彼女らのパフォーマンスを高めたという意味でも、「Interstellar」は重要曲となった。Hi-Fi Cityの懐の深さとEspeciaへのアジャスト能力には脱帽だ。
 次点は「Fader」。“きっと二人は遠回りをして”という脇田もなりのフックに耳が惹かれがちだが、地味ながらもフックを繋ぐヴァースでの抑えの効いたラップが、脇田のフックでのヴォーカルを最大限に活かすことに貢献。


【BEST RAP PERFORMANCE/最優秀ラップ・パフォーマンス】
□ Good Times
 (Especia feat. Hitoshi Nanbu)
  Track from:Good Times
□ We are Especia/We are Especia~泣きながらダンシング~
 (Especia)
  Track from: Primera
□ Saturday Night/サタデー・ナイト
 (Especia)
  Track from: Carta
Interstellar <WINNER>
 (Especia)
  Track from: Carta
□ Fader
 (Especia)
  Track from: Carta

≪総評≫
 最優秀ラップ・パフォーマンスも「Interstellar」に。自身のラップ・パフォーマンスという意味ではナンブ客演の「Good Times」よりも「Interstellar」の高速ドラムンベースに乗せたフロウに軍配を。三ノ宮ちかのグルーヴ感、森絵莉加のソロ・ダンス・パートも他のラップ曲にない高揚を生み出していた。
 次点はその三ノ宮の口上から始まる(〈バーサーズー〉では長尺な口上もあった)「サタデー・ナイト」に。“ウェッサイ、関西”なのに90年代の“東海岸”を代表するノーティ・バイ・ネイチャー「ヒップホップ・フーレイ」を組み込むあたりも面白い。三ノ宮、三瀬ちひろがより活きた一曲。


【BEST R&B SONG/最優秀R&Bソング】
□ Night Rider/ナイトライダー
 (Especia; micro, Schtein&Longer)
  Track from: Dulce
□ Stereo Highway/ステレオ・ハイウェイ
 (Especia; mirco, miifuu)
  Track from: Amarga-Noche-
□ West Philly
 (Especia; Haruka Tominaga, Rillsoul)
  Track from: Primera
Rittenhouse Square <WINNER>
 (Especia; Rillsoul)
  Track from: Carta
□ Fader
 (Especia; Hi-Fi City)
  Track from: Carta

≪総評≫
 ネオソウル的な「Fader」、フィリー路線の「West Philly」「Rittenhouse Square」とディスコ・ブギーな「ナイトライダー」という図式は、ソウル・サイドの「Rittenhouse Square」の受賞で決着。本場アメリカで修業したRillsoul楽曲ということと、初(?)の全英語詞へのチャレンジも評価を高めた。
 次点はディスコ・サイドから「ナイトライダー」。初期の彼女たちを牽引していった楽曲に最大限の敬意を。


【BEST R&B PERFORMANCE/最優秀R&Bパフォーマンス】
□ Night Rider/ナイトライダー
 (Especia)
  Track from: Dulce
□ Funky Rock
 (Especia)
  Track from: Dulce
YA・ME・TE! <WINNER>
 (Especia)
  Track from: YA・ME・TE!/アバンチュールは銀色に
□ West Philly
 (Especia)
  Track from: Primera
□ Boogie Aroma
 (Especia)
  Track from: Aviator/Boogie Aroma

≪総評≫
 混戦となった部門で最後の最後で勝ち抜けたのは「YA・ME・TE!」。次点の「ナイトライダー」とのランクは二転三転した。非常に痛快なファンキー・アップとブギー・マナーに即したグルーヴ・ファンクとの争いの決め手は、本編ラストで冨永悠香が“ラストの曲、後悔すんな!”と叫んだO-EAST公演やAFRO PARKERの面々が興奮していた代官山LOOPの〈Mixed Up〉など、現場での印象的な盛り上がり濃度かも。ブラコン路線のマッチョなテイストとメリハリのある展開で、ホーン・セクションとの相性もピカイチだ。


【BEST DANCE RECORDING/最優秀ダンス・レコーディング】
I just wanna hold you tight tonight/アバンチュールは銀色に(GUSTO Ver.) <WINNER>
 (Especia)
  Track from: Gusto
□ No1 Sweeper
 (Especia)
  Track from: Gusto
□ Aviator
 (Especia)
  Track from: Aviator/Boogie Aroma
□ Boogie Aroma
 (Especia)
  Track from: Aviator/Boogie Aroma
□ Sunshower
 (Especia)
  Track from: Carta

≪総評≫
 マセラティ渚という強力な援軍を得て生まれた“アバ銀”が最優秀ダンス・レコーディングをゲット。トークボックスで歌われる“I just wanna hold you tight tonight”のフレーズは、そのままフロアでのオーディエンスのシンガロングへと昇華した。“GUSTO”版ではデリック・メイ「ストリングス・オブ・ライフ」使いでさらにクオリティを高めている。
 次点は「Aviator」。ダンス・クラシックス御用達のベース・ラインにMTV世代の爽快なポップスを掛け合わせたようなキャッチーなトラックと“タイのカマ”に聴こえるフックという武器で、ぺシスト&ペシスタの心を弾ませた。


【BEST POP SONG/最優秀ポップ・ソング】
□ Fallin' love at sparkling seaside/きらめきシーサイド
 (Especia; UKO, Schtein&Longer)
  Track from: Dulce
□ Sensual Game/センシュアルゲーム
 (Especia; mirco, Schtein&Longer)
 Track from: Amarga-Noche-/Amarga-Tarde-
□ Parliament/パーラメント
 (Especia; mirco, Schtein&Longer)
  Track from: Amarga-Noche-/Amarga-Tarde-
Security Lucy <WINNER>
 (Especia; mirco, Ai Kakihira, Schtein&Longer)
  Track from: Primera
□ Over Time
 (Especia; UKO, Hi-Fi City)
  Track from: Carta

≪総評≫
 センチメンタルなメロディラインで心をグッと掴むニクイ展開と脇田もなりの“ウォオーゥ!”のシャウトが痛快な「Security Lucy」が最優秀ポップ・ソングの栄冠に。脇田と冨永悠香のメインヴォーカルが哀愁を漂わせ、ブリッジで森絵莉加がさらにセンチを煽るヴォーカルワークが絶妙。
 次点は迷いに迷って「パーラメント」に。スペーシーなディスコ・ファンクを基盤に煌めき成分を増量したフュージョン・ポップは、ヴィデオ同様に“トレンディ”な薫りを運んできてくれる。Schtein&Longerの遊び感覚が見事。


【BEST POP PERFORMANCE/最優秀ポップ・パフォーマンス】
□ Twinkle Emotion
 (Especia)
  Track from: Dulce
□ Parliament/パーラメント
 (Especia)
 Track from: Amarga-Noche-/Amarga-Tarde-
□ Mount Up
 (Especia)
 Track from: Gusto
Abyss/アビス <WINNER>
 (Especia)
  Track from: Gusto
□ Security Lucy
 (Especia)
  Track from: Primera

≪総評≫
 ライヴでのシンガロングを生み出した「アビス」が最優秀ポップ・パフォーマンスを冠することに、別意見はあっても“不適格”という申し立てはないだろう。インドネシアのバンド、イックバルが曲を提供し、脇田もなりのファルセットも聴きどころの佳曲だ。
 次点は「Mount Up」。三瀬ちひろが作詞を担当したというトピックに加え、フックでのハモリが彼女たちの成長を実感させた一曲といえる。



 それでは、主要4部門の発表です。


【PERFORMANCE OF THE CAREER/最優秀パフォーマンス】
□ Night Rider/ナイトライダー
 (Especia)
  Track from: Dulce
□ I just wanna hold you tight tonight/アバンチュールは銀色に
 (Especia)
  Track from: YA・ME・TE!/アバンチュールは銀色に
No1 Sweeper <WINNER>
 (Especia)
  Track from: Gusto
□ Aviator
 (Especia)
  Track from: Aviator/Boogie Aroma
□ Interstellar
 (Especia)
  Track from: Carta

≪総評≫
 通販番組やスーパーのBGMとして使われていそうなヴェイパーウェイヴ全開のイントロダクションからエキサイティングなグルーヴが走る「No1 Sweeper」が最優秀パフォーマンスに。歌詞どおり“立ち止まれない”高揚をもたらすファンキーな音鳴りで、これまでのさまざまなステージを華やかに彩ってきたライヴのキラー・チューンだ。
 次点は「Interstellar」に。『CARTA』のなかでも異質ともいえる楽曲だが、それが新機軸として機能し、彼女らの音楽的振幅の拡大に貢献。
 

【SONG OF THE CAREER/最優秀楽曲】
□ Night Rider/ナイトライダー
 (Especia; micro, Schtein&Longer)
  Track from: Dulce
I just wanna hold you tight tonight/アバンチュールは銀色に <WINNER>
 (Especia; Maserati Nagisa)
  Track from: YA・ME・TE!/アバンチュールは銀色に
□ Security Lucy
 (Especia; mirco, Ai Kakihira, Schtein&Longer)
  Track from: Primera
□ Aviator
 (Especia; Bowl Moriya, mirco, Schtein&Longer)
  Track from: Aviator/Boogie Aroma
□ Interstellar
 (Especia; Hi-Fi City)
  Track from: Carta

≪総評≫
 これらの佳作から選ぶのはかなり難儀な作業となるが、悩みに悩んで“アバ銀”に。オリジナルやリミックス版も含め、マセラティ渚による甘酸っぱい夜のムードが彼女らのキャラクターイメージをしっかりと捉えたといえる。
 次点は「Aviator」に。5人体制のEspeciaのクオリティが最も的確に映し出されている楽曲だろう。


【ALBUM OF THE CAREER/最優秀アルバム】
□ Dulce
 (Especia)
□ Amarga -Noche-
 (Especia)
□ Gusto
 (Especia)
□ Primera
 (Especia)
Carta <WINNER>
 (Especia)

≪総評≫
 ノミネート当初は『Dulce』に傾きかけていたが、逆転で『Carta』が受賞。確かに冒頭の「CLOVER」の是非はあるが、従来の路線はもちろん、さまざまな挑戦を試みていて、進行形ながらも集大成といった上昇志向が選出の決め手となった。Especiaの代表作として真っ先に推薦出来るアルバムだと思う。次点はもちろん『Dulce』。非常に高品位な曲で凝縮されたEPだ。


【RECORD OF THE CAREER/最優秀レコード】
□ Parliament/パーラメント
 (Especia; mirco, Schtein&Longer)
  Track from: Amarga-Noche-/Amarga-Tarde-
□ I just wanna hold you tight tonight/アバンチュールは銀色に
 (Especia; Maserati Nagisa)
  Track from: YA・ME・TE!/アバンチュールは銀色に
Aviator <WINNER>
 (Especia; Bowl Moriya, mirco, Schtein&Longer)
  Track from: Aviator/Boogie Aroma
□ Rittenhouse Square
 (Especia; Rillsoul)
  Track from: Carta
□ Fader
 (Especia; Hi-Fi City)
  Track from: Carta

≪総評≫
 最優秀レコードは「Aviator」に。ブラック・ミュージック好きとしては「Rittenhouse Square」も推したかったが、やはりミュージック・ヴィデオも含めて、洗練性がありながらもファンキーなグルーヴを持続している「Aviator」が持つポテンシャルに一票を投じた次第。“クインテットEspecia”としてのバランスも絶妙だ。
 次点は「アバンチュールは銀色に」。こちらも浸透力の高い代表曲だ。

◇◇◇

 いかがでしたでしょうか。選んだ自分もノミネート当初とは異なった結果となったものが多くあり、改めてEspeciaの楽曲が持つクオリティの高さを再認識しているところです。
 おそらく選者によって全く異なる結果になると思うこの企画、上記の結果に納得出来ないというぺシスト&ペシスタは、是非ともご自身のナンバーワンを見つけてみてください。え、そう簡単に一番の曲を選べない? 悩んで迷ってしまいそうだって? それでいいと思います。だって、“迷うことすらもドラマでしょう?”



 1ヵ月後にまた選んでみたら、ゴッソり結果が入れ替わってるかもしれません(やらないけど)。

 それでは、再始動まで焦らずにじっくりとこれまでの作品を嗜んでいきましょう。



















にほんブログ村 音楽ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事