空は透き通るような青空ですが、そこそこ雪が降っています。
そして仙台に来た目的の一つである、仙台大仏と呼ばれる高さ100mの観音像に行くことにしました。
駅を出た時、それらしき巨大な人影を探しましたが、見当たりません。
観音は菩薩であって、仏ではありません。何故大仏と呼ばれているのでしょうか?頭部に電波を発する為のアンテナが付いているという噂もあります。想像するだけでシュールです。非常に好奇心を擽られる存在のため、是非見に行こうと決めていました。
道行く人に、大仏について訊ねてみます。
「知らないねえ、……あ、あの観音のこと?行ったことないから知らないや」
「結構遠いよ。大仏じゃなくて観音でしょ?」
「あんなの、ただの電波妨害だよ」
皆、快く教えてくれましたが、どうやら思ったより遠いようで、タクシーで向かうことにしました。
私「仙台大仏までお願いします」
運「大仏??」
私「あのでかいやつ」
運「大仏じゃなくて観音じゃないの?」
私「そうらしいですね…。(大仏と呼ばれているというのは都市伝説だったのか……)」
運「観光なら、なんであんなとこ行くのかね。他に見るべき所はいくらでもある。国宝のxxxx(名前を失念しました)は行った?」
私「いえ、初めて聞きました」
運「だったらそっち見に行きなよ!俺が案内してやるからさ」
私「じゃあ、お願いします」
成り行きで、国宝のxxxxという神社に行きました。
梁の裏側に、左甚五郎作の「八方にらみ猫」(?)があるらしい、屋根に菊の御紋の他に桐の紋も付いている、非常に珍しい神社です。実質、豊太閤を祀った神社とのこと。
日光の東照宮のような、赤、青、緑、黒の絢やかな色彩に、本殿と拝殿が一つ屋根で繋がっている、珍しいとしか言い様の無い建築物です。
本殿と拝殿の境目には、天井に狩野派の画家が描いた各種薬草の絵があり、集まる人々に医療知識を伝授していたらしい。
その部分の床は石造りのため、『石の間造り』とも呼ばれるそうです。
残念なことに名前を忘れてしまい、写真もありませんが、『これこそが国の宝!!』と有無を言わさず納得させるだけの力のある建造物でした。
タクシーのドアの裏には、『お忘れもの』とだけ書かれたステッカーが貼ってありました。
忘れものをしないようにという注意でも、忘れものはありませんか?という問いかけでもありません。
『お忘れもの』です。味わい深い言葉です。
タクシーの運転手に瑞鳳殿ふもとの天龍閣に行くようにお願いし、そこを離れました。
この時点で、仙台大仏に行くことは諦めました。恐らく、タクシーで仙台大仏に行くためには、人の好い運転手さんの親切さに逆らって押し通すだけの、精神力が必要なのに違いありません。
(続く)
そして仙台に来た目的の一つである、仙台大仏と呼ばれる高さ100mの観音像に行くことにしました。
駅を出た時、それらしき巨大な人影を探しましたが、見当たりません。
観音は菩薩であって、仏ではありません。何故大仏と呼ばれているのでしょうか?頭部に電波を発する為のアンテナが付いているという噂もあります。想像するだけでシュールです。非常に好奇心を擽られる存在のため、是非見に行こうと決めていました。
道行く人に、大仏について訊ねてみます。
「知らないねえ、……あ、あの観音のこと?行ったことないから知らないや」
「結構遠いよ。大仏じゃなくて観音でしょ?」
「あんなの、ただの電波妨害だよ」
皆、快く教えてくれましたが、どうやら思ったより遠いようで、タクシーで向かうことにしました。
私「仙台大仏までお願いします」
運「大仏??」
私「あのでかいやつ」
運「大仏じゃなくて観音じゃないの?」
私「そうらしいですね…。(大仏と呼ばれているというのは都市伝説だったのか……)」
運「観光なら、なんであんなとこ行くのかね。他に見るべき所はいくらでもある。国宝のxxxx(名前を失念しました)は行った?」
私「いえ、初めて聞きました」
運「だったらそっち見に行きなよ!俺が案内してやるからさ」
私「じゃあ、お願いします」
成り行きで、国宝のxxxxという神社に行きました。
梁の裏側に、左甚五郎作の「八方にらみ猫」(?)があるらしい、屋根に菊の御紋の他に桐の紋も付いている、非常に珍しい神社です。実質、豊太閤を祀った神社とのこと。
日光の東照宮のような、赤、青、緑、黒の絢やかな色彩に、本殿と拝殿が一つ屋根で繋がっている、珍しいとしか言い様の無い建築物です。
本殿と拝殿の境目には、天井に狩野派の画家が描いた各種薬草の絵があり、集まる人々に医療知識を伝授していたらしい。
その部分の床は石造りのため、『石の間造り』とも呼ばれるそうです。
残念なことに名前を忘れてしまい、写真もありませんが、『これこそが国の宝!!』と有無を言わさず納得させるだけの力のある建造物でした。
タクシーのドアの裏には、『お忘れもの』とだけ書かれたステッカーが貼ってありました。
忘れものをしないようにという注意でも、忘れものはありませんか?という問いかけでもありません。
『お忘れもの』です。味わい深い言葉です。
タクシーの運転手に瑞鳳殿ふもとの天龍閣に行くようにお願いし、そこを離れました。
この時点で、仙台大仏に行くことは諦めました。恐らく、タクシーで仙台大仏に行くためには、人の好い運転手さんの親切さに逆らって押し通すだけの、精神力が必要なのに違いありません。
(続く)
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