人生で初めて出会ったもの

2015年01月28日 11時58分32秒 | 現地!
この歳になっても、まだ人生で初めて出会うものに対しては、何とも言えぬ高揚感を感じます。
奥州いわいどりとひよこ豆とキウイフルーツのカレー。

カレーにキウイフルーツという組み合わせも吃驚ですが、奥州いわいどりというのは岩手の銘柄鶏とのこと。
初めて聞きました。鶏肉独特の匂いが少なく、クセの無い、少し甘みのある肉です。
食感も豚の角煮に近く、言われなかったら何の肉か判らなかったと思います。
キウイフルーツは店主の思い付きとのことですが、酸味が上品に効いて、普通に美味しいです。玉葱のような食感で、タネも気にならない。
良く思い付きでこれだけ調和が取れるものだと思いましたが、店主曰く、「鶏肉にひよこ豆だけで"親子カレー"でも良かったのですが……」とのことで、発想が普通で無いことだけは良く判りました。


いぶりがっこ。
秋田名産とのことです。初めて聞く単語で、全く意味が分からずにメニューを凝と見ていたら、店主が教えてくれました。燻製の沢庵のようです。
「燻り」+「がっこ(漬け物の方言)」という意味らしい。漬け物を表す言葉にはカ行が多い気がします。かくやとか。


いぶりがっこを切ってもらい、クリームチーズと塩辛を一緒にもらいました。
まず、いぶりがっこ単体で食べてみると、当に燻製です。スモークの香りと、大根の歯応えと甘みが、素晴らしい。これを考えた人は本当に偉いと思います。
クリームチーズを乗せて食べてみると、これがまた良く合います。スモークサラミにクリームチーズが合うのと、変わりません。
塩辛を乗せてもまた同じような理由で、美味しい。
さすが日本、こういった素朴なものが非常に旨いのは、さすが日本です。


セリと鴨の鍋です。器は洋風ですが、普通の和食の鍋料理です。
この鍋の特徴は、何と言ってもセリです。セリが主役で、鴨は引き立て役です。メニューにも「セリの一口なべ」と書かれていました。
セリ自体、東京では食べる機会が殆どありません。七草がゆに入っているくらいです。

しかも驚いたのは、「セリは根っこがうまい」という言葉と、事実です。

根っこって、食べれるの?という感じですが、煮込まれた根っこは、ゴボウのような食感に独特のコクと旨味があって、マジでうまい!
これは衝撃的でした。「この根っこの部分でいいダシが取れる」とも言ってました。

セリは根っこがうまい。
座右の銘として、常に置いておきたい言葉です。

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