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▼ ふそう前会長ら全面否認 三菱自欠陥隠し事件で初公判

2004年09月01日 14時55分48秒 | 社会
三菱自動車(大型車部門は三菱ふそうトラック・バスに昨年分社)製大型車のタイヤ脱落事故で、国にうその報告をしたとして道路運送車両法違反(虚偽報告)罪に問われた三菱ふそう前会長宇佐美隆被告(64)ら三被告と、法人としての三菱自の初公判が一日、横浜簡裁(井上広道裁判官)で開かれ、全員が起訴事実を全面否認した。

宇佐美被告は「報告に虚偽はなく、隠ぺいもない。技術的に検討し適切な措置を取った」と述べた。

検察側は冒頭陳述で、三菱側は国からリコール(無料の回収・修理)をするよう強く示唆されたが、宇佐美被告が部品の交換率を下げるため「あくまでリコールを回避するよう」部下に指示したと指摘した。

他の二被告は三菱自元常務花輪亮男被告(63)と、元執行役員越川忠被告(61)。同社の欠陥隠し事件では二件の死亡事故をめぐり、元社長河添克彦被告(67)ら計八人が起訴されたが公判は初。

一連の裁判では、長年にわたるリコール隠しの実態解明が最大の焦点。被告側の無実主張により、検察側と全面的に対立する構図となった。

起訴状によると、三菱自副社長だった宇佐美被告らは、横浜市で母子が死傷した脱落事故後の○二年二月、車輪と車軸をつなぐ部品ハブの強度不足が疑われたのに、技術上の根拠がないまま○・八ミリ以上摩耗したハブを交換すれば事故を防げると国土交通省にうその報告をした。

虚偽報告は、二○○二年七月に同法が改正される前に起きた事件で、二十万円以下の罰金にしか問われないが、検察側は「ユーザーに責任を転嫁し悪質」として異例の公判請求をした。

母子死傷事故では三菱自元部長ら二人が業務上過失致死傷罪に問われ、さらに山口県で○二年に起きたクラッチの欠陥による死亡事故では河添被告や宇佐美被告ら四人が起訴された。
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