
ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」を開発、ゲームや映画ソフトなどの違法コピーを容易にしたとして、著作権法違反ほう助の罪に問われた東京大大学院助手金子勇被告(34)=保釈中=の初公判が1日、京都地裁(氷室真裁判長)で開かれ、金子被告は全面的に無罪を主張した。人気ソフトの無断複製横行の一因とされるファイル共有ソフトの開発者が、刑事責任を問われるのは初めて。被告側の無罪主張で、結果的に著作権侵害を招いた開発者の責任を問えるのか法廷での攻防が注目される。
金子被告は「ウィニーの開発、公開は技術的な実験で著作権侵害行為を手助けする意図はなかった。無罪を勝ち取るまで戦う」と意見陳述。弁護側は「ほう助行為が特定されていない」などと公訴棄却や無罪を求めた上で、共有ソフトの中でも機能に優れたウィニーを開発した被告を「世界的な頭脳」と強調。起訴は国内のソフト開発を委縮させ、プログラマーの海外流出につながると主張した。
検察側は冒頭陳述で、金子被告がウィニーの公開後、家族に「悪用できるソフトは宣伝しないでも広まる」と電子メールを送っていたことや、ウィニーで自分のパソコンにアニメなどを大量に取り込んでいたと指摘。「著作権侵害を増長させることを企図した確信犯」と述べた。
金子被告は「ウィニーの開発、公開は技術的な実験で著作権侵害行為を手助けする意図はなかった。無罪を勝ち取るまで戦う」と意見陳述。弁護側は「ほう助行為が特定されていない」などと公訴棄却や無罪を求めた上で、共有ソフトの中でも機能に優れたウィニーを開発した被告を「世界的な頭脳」と強調。起訴は国内のソフト開発を委縮させ、プログラマーの海外流出につながると主張した。
検察側は冒頭陳述で、金子被告がウィニーの公開後、家族に「悪用できるソフトは宣伝しないでも広まる」と電子メールを送っていたことや、ウィニーで自分のパソコンにアニメなどを大量に取り込んでいたと指摘。「著作権侵害を増長させることを企図した確信犯」と述べた。
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