jotoぶろぐ(上東石材ぶろぐ)    

墓石のこと・お仏壇のこと・住まいに関する石工事のこと
ペレットストーブのこと・日々のこと
ゆっくり書き続けていきます

ご両親への思いを。

2016-06-02 | 墓石
鳴瀬川河口近くの長音寺墓地は 5年前の震災で甚大な被害を受けました
Kさまのご両親の眠るお墓地も流されてしまいました
それでも近くの運河から法名碑と地蔵様だけは見つかりました

Kさまは しばらくは岩出山で過し昨年東松島にやっと戻ることができました
そして このお墓地への思いを私どもに託していただきました
お体が不自由なことで ご両親には感謝の気持ちを強くお持ちでした
Kさまのご両親への思いを形にすることを私ども使命と思い お墓作りをさせてもらいました
Kさまはお目が不自由ということもあり Kさまの先ずは思いを受けとめることから。。。
正直長い時間が必要でした
このほどやっと完成いたしました
先月末、住職さんに魂入れをしていただき Kさまもご兄弟も安堵されたようです
Kさまのご両親さま、どうぞ安らかに。。。

4年が過ぎて。

2015-05-15 | 墓石

東日本大震災の津波でわが家の菩提寺は本堂も庫裏も墓石も流され、そしてご住職さえも奪われてしまいました
〈河北新報にご住職の弟さんの記事が載っていました〉
  http://www.kahoku.co.jp/special/spe1141/20140420_01.html
あの震災のことは 忘れてはいけないことなのかもしれない
それでも 悲しく恐ろしいあの被災の状況はほんとは忘れてしまいたい。。。

あの年の7月は夫の十三回忌でした
墓石・法名碑も流されてしまったけど、緑色の外柵がわずかに残り墓所だけははっきりわかりました
十三回忌法要は、お坊さんにその墓所まで来ていただき 塔婆供養をしていただきました
そして お客さまの墓地修繕や新墓石建立があらかた済んだ一昨年に わが家の墓石をやっと建立することができました







早いもので、今年はもう17回忌です
息子や孫たちの家族で ささやかに法要を営む予定でいます
ささやかでも気持ちはいっぱい込めてお参りをします

和モダン仏壇

2015-03-07 | 墓石
長いこと仮設住宅で不便な暮らしをされてたお客さまが 震災4年めのこの3月にやっと新居にお引っ越しです
こちらのご家族のご両親は津浪の犠牲になりました
とてもとても温厚なお二人でしたのに。。。
お二人の優しい笑顔を忘れることはできません

昨年は墓石を建立させていただき、今回はお引越しにあわせてお仏壇のご注文をいただきました
リビングに置かれるということでしたので このお仏壇をお勧めしました
和モダンという感じのお仏壇、とても気に入ってもらえました

地元へ戻りたくてもそれぞれの家庭にはそれぞれの事情があり、新しい所に住まいをという方が多いです
新しい土地・新しい環境に馴染むということはなかなか難しいものがあります
どうかこのご家族を見守ってあげてくださいね



墓石依頼のお客さま

2015-02-18 | 墓石
墓石建立の件で日曜日に来店くださったお客さまは私の知人でした
奥様が突然お亡くなりになって。。。

震災前まで同じ地域に住んでいて、育成会やPTA活動・地区の行事参加もみんな一緒にしていました
津波で家を流されてしまい、高台移転を楽しみに楽しみに待ちわびていた方でした
娘さんが話してくれた「うちのお母さんね 移転の区画の引き渡しが済んだその日に地鎮祭をしようって いつも話していたんですよ」と。
これを聞き 私はウルウル涙が。。。
そして ご主人は「あの時はありがとう」と深々と頭を下げてくれたのです
そういえば 津波のあった夜の避難先が同じお寺さんでした 同じようにあの辛い時間を過ごしたのでした
「あの時もらった寝袋で命が助かった」と会うたびにお礼を言われていたことを思い出しました
娘さんに「うちのお墓は上東さんに作ってもらうんだからね、と母は常々言ってたんですよ だから遺言のようなもんです」と
言ってもらえ、また泣いてしまいました

❍❍さん、こころを込めて仕事をさせてもらいますね