日光東照宮 画像お借りしました
江戸時代初期の代表的な建築、日光東照宮と桂離宮は近い時期に建てられながら、ずいぶん違う建築です。
日光東照宮は徳川家康を権現(仏の神号)としてまつった霊廟です。
最近修復されて、ますますその過剰な装飾の華やかさが際立ちます。
桂離宮は皇族の別荘として整備されたものです。こちらは桂川のたもとに、機能だけのような簡素な別荘です。回遊式の庭園と一体となった心地よいたたずまいです。
昭和のはじめ、ブルーノ・タウトというドイツの建築家が日本を訪れ、桂離宮を「永遠の美」をもった非常に重要な建築だと主張しました。日本人はその魅力をよく把握していなかったのかもしれません。
そこから桂離宮がずいぶん評価され、見学も多くなりました。でも日光東照宮が好きな人も多いと思います。あのたくさんの装飾を見ると元気が出るような気がします。徳川家も次第にこのような霊廟を作ることは経済的にもむずかしくなりました。
日本人の中にはどちらの性格もある気がします。
スカイツリーや国立競技場をずっとのちの人がどう見るでしょうか?
桂離宮
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