在日韓国人ブログ-明後日は晴れ。

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ニュース23やと思ったら、明石家テレビやん!

2006年10月20日 | 尼崎西高校

 あんにょん、ダブルです。先日ブログで紹介した「ニュース23」のピョンテク特集ですが、どうやら、関東だけの放送だったようです。期待してテレビの前に座っていた関西のみなさま、申し訳ありませんでした。

 僕もビデオを確認したら思いっきり「明石家テレビ」が映ってたので、びっくりしました。村上ショージがくだらなくて好きなので、いいけど(笑)

 ちかぢか、関東で録画したブツを入手しますので、御用の方はまた言ってくださいー。

 それでは、続きはまた後で。

 

 さて。続きです。先日、毎週のごとく尼崎西校に授業に行ってきました。そこでふっと感じた事。

 来週が中間テストなので、今回は授業はそこそこで自習。教える身になって思うんやけど、自習ってメッチャ退屈・・・学生のころはあんなに喜んでたのに。で、することもないので勉強していると、ある女子高生がとっとこと僕の前の席に座って、質問し始めた。

 最初はテストに関してやったんやけど、そのうち僕に興味がわいたのか、いろいろ聞いてくる。

 「韓国語って難しいわあ。」

 「そうか?まあ理屈わからんでも、使えるフレーズ丸暗記、って言うのもアリやぞ。」

 「そんなん、カタコトになるやん」

 「えーんやって、要はコミュニケーションがとれればいいんやから。通じりゃいーのよ、そんなもん」

 「ふーーん。。。」

 なんか、納得いってなさそうやったけど。そんなもんやと思うでー。だいたい、日本人は(在日も)「外国語」っていったら構えすぎです。カンペキを求めすぎ。アメリカ人なんて、「ワタシ スシ スキデース」ってレベルでも「日本語できるよ! 」って堂々と言うぞ。

 ・・・まあ、文法もキッチリ理解するに越した事ないし、発音もネイティブに近いほうが聞き取りやすいでしょう。だけど、そんなところに目標をおいてたら、永久に「話せる」ようにならへんでー。もっと気楽に、気楽に。失敗をおそれずどんどんトライするのが大事やと思います。

 と、こんな話をしていたら、もっと興味がわいたらしい。いろいろ聞かれる。

 

 

・・・・ってゆーか、この娘はなぜおれにずっとタメグチ(笑)?ま、いーけどさ。

 

 

 朝鮮学校の話とかしてて、ふと、こんな質問が飛んできた。

 

「先生は、なんでこの仕事しようと思ったん?」

 

即答「ん?できるから」

 

「えー、そうなん?」

 

 ん?なんかヘンな事言ったか?おれ。。。

 

 

 

 あっ・・・変か。よく考えたら。

 

 普通教師(厳密には違うけど)に向かって「なんで先生になったン?」と聞かれたら、教育に対する「夢」とか「情熱」とかをいっぱい語るはずやな。「できるから」はないわー。デモシカ教師かっ、俺は。

 なんとも。。。純真な女子高生に対してスレた答えをしてしまった。でも、とっさに出たって事は、それが俺のウソ偽りない気持ちやと思う。。

 ちっちゃいころって、夢がいっぱいあって、自分はなんでも出来ると思っていて。無敵な感じで生きてるわけやけど。いつの日か、自分の長所、短所、得手不得手っていうのに気づく。「ああ、俺って野球選手になられへんのや・・・」と悟る。

 

 だけど、大事なのは実はその後なわけで。じゃあ、自分にできることってなんなんやろう?と自分だけの道を探す事って大事やと思う。

 僕はウリハッキョでたし、その後もウリマルを扱う仕事をしているわけやから、ウリマルは「できる」んやと思う。だから、がんばれるところはある。

 「できない」ことを「できる」までがんばる事は、確かに大事やけど。とてもしんどい事です。前見たドラマで在日1世のバイオリン職人の話をしていたけど、「自分には才能がない」と絶望しながらも、何十年もかけて独学でバイオリンつくりを続け(在日なので職人の弟子になれなかった)、ついに世界でも有数のバイオリン職人にまで上り詰めたんですが、すごいんですよ、努力がハンパじゃない。自分で家兼作業場をつくって、バイオリンに塗るニスを求めて子供のう○こはなめるわ、嵐の中でも染料を探し続けるわ、そんなこんなで離婚の危機に陥るわ・・・・と。なにかにとりつかれたようでした。

 なんか、ごちゃごちゃしてきましたが。。。ようは「自分の夢と自分の適性をうまくバランスをとることが大事」だと思うのです。夢だけではダメ、能力だけではダメ。できるから楽しいし、続くし、もっともっと貪欲になっていくわけです。

 「自分は何もできひん・・・」とか言う人、よく見るけど。そう言うのは、自分を大事にしていないひとやと思う。そうやって自分を突き放すのは、実はとっても簡単やと思う。それは逃げやで、やっぱり。自分のことを信じて、自分の中にある光るものを探し続けてこそ、世界も人生も広がるんじゃないでしょーか。「自分はなにもできません」と言ってる人より、「自分はこれしかできません」と言ってる人のほうが100倍かっこいい。そんな人になりたい。

 「自分ができること」「できたこと」を大事にして、伸ばし続ければ、いつしか「自分にしかできない仕事」というのも見つかるのでは?と思います。少なくとも、その人の適正もよー見極めんと無理な夢を押し付け続ける身勝手な親や教師よりは、そんな姿勢のほうがいいと思う。

 というわけで、今日も「できること」をやっていこう。

 

 それでは、今日はここまで。