
ずばり名前が違います!! 白いカビに覆われたチーズ、カマンベールとブリー。。。ブリーを食べたことがある人にしたら、余計に疑問が出ませんか?『何が違うんだろうか。。。。』 先に簡単に言っちゃいますが、、、
カマンベールはカマンベール村。
ブリーはブリー地方。
なんです。 単純ですよね。。。 じゃ、なぜブリーやカマンベールの名前が巷に蔓延(はびこ)っているかというと、、そっちのほうが売れるからでしょうね。。
カマンベールより以前にブリーが造られていました。。 そんなある日、、、、
昔々のことじゃった。。。。。
フランスの革命から逃亡してきた一人の僧がいましたとさ、その僧はカマンベール村に身を隠し、ブリードモーの製法を村の女性のマリーアレルに造り方を伝えました。。。
やはり、ブリーとカマンベールにはつながりがあったのでーーす。
まだまだ話はこれからですよ。。。。。
時は流れ、ヨーロッパの人たちだけではなく世界中の人たちがカマンベールやブリーを造り始めます。
許可もなく!!
人が住んでる村の名前を勝手に名乗りやがりました。。
許可もなく!!
味も違うにもかかわらずカマンベールやブリーを名乗るなんて。。
とってもおいしくないチーズがカマンベールになるなんて。。
許さない!!
そこで彼らは考えた!!正式名称をつけようと、造り方から材料から、造られる地域も限定しようとことになりました。。。
その名も、、、、、、、、
カマンベール・ド・ノルマンディー250g
(ノルマンディーのカマンベール)
ブリー・ド・モー3kg
(ブリー地方のモー村)
日本でも松坂牛が決められた区域内で決まった方法で造られたものしか松坂牛って呼べないですよね。。
フランスだってシャンパーニュ地方だけしかシャンパンとしか呼んじゃ駄目で、そのほかはスパークリングワインですよね。。
とにかく、上の二つのチーズは残念ながらオーストラリアでは買えません。
オーストラリアは菌や虫、植物などにとっても厳しい国。。今でも、これらのチーズは駄目なのです。無殺菌乳を使っているから。。
つまらない話なので簡単にお話します。。
ミルクの中にはいろいろな菌が生きています。でも、オーストラリアではそんな菌は許されないのです。。(例外のチーズもあります) その菌はチーズを造るうえでとても大事な働きをしてくれるのにね。。駄目らしいです。。。ちなみに日本は大丈夫です。。≪この間、日本からオーストラリアに戻って来た時こっちの税関で私の前の夫婦がサバの押し寿司が見つかって、、、没収かと思ったら通された≫
そんな国の人たちのためにかどうかわかりませんが、ブリードモーやカマンベールドノルマンディーを造っている会社が殺菌乳を使ったそれぞれを造ってここオーストラリアにも輸入されています。
名前も変えざるをえないんですけど、私は好きですよ。。
カマンベールのほうですが有名なISNY社(写真の赤いパッケージ)のカマンベール。
ノルマンディーとは書いてありますがカマンベールドノルマンディーではありません。
ブリードモーも殺菌されてフロマージュドモーと名乗っています。
もちろん殺菌乳でもおいしいですが、やはり熟成した時に殺菌乳と無殺菌乳の差が出ると思います。。コクが違うかな。。。って
とにかく!!!みなさんカマンベールとブリーについては区別はついたかと思いますが、、、、、まだ解決してないのです。。。もうちょっと、、ね。。。
スーパーなどにはブリーやカマンベールという名前が当然のように陳列されてますが
ま、、、同じ物だと思ってもらって結構です。。仲間です。。。 ただ、ブリーやカマンベールで売ったほうが知名度がある分、売りやすいからだけです。。 同じ会社で、ブリーとカマンベールを造っているところがありますがほぼ一緒です。あとは皆さんの好みしだいだから。。
まとめ!!
これからカマンベールやブリーを白カビ(White mould)と呼ぼう。
カマンベールとブリーを気にせず食べよう。。