縄文学塾

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万博を知らない世代に太陽の塔が人気

2015-08-23 19:55:34 | レボート
人類の進歩と調和という幻想
1970年大阪万国博覧会は、日本の高度成長期の象徴としての大事業だった。空間メディアプロジューサー平野暁臣は建築界の泰斗、故 丹下健三と芸術界の巨人、故 岡本太郎のツートップに託した。
岡本太郎は、縄文土偶をイメージした「太陽の塔」を考案した。岡本太郎は展示会場の天井を突き破る縮尺模型に30メートルの屋内に収める計画の丹下健三は激怒した。実寸にすると屋根から40メートルも天に聳えることになる。
一歩も譲らない岡本太郎。「対極が激しくぶつかり合い、臨み合いながら燃え上がるそれが私自身の生き方であり、表現すべきだ」岡本太郎は、そもそも「人類の進歩と調和」というコンセプトに異を唱えていた。高度成長期、縄文の精神は響かないのではと平野暁臣は苦悶した。
バブル崩壊を経て、今や高齢者社会に突入し、下流老人や、働き盛り世代受難の時代となった。今、万博記念公園の70メートルの巨大な「太陽の塔」に万博を知らない若者たちから人気上昇中だ。「奪われた身体を取り戻せ!」岡本太郎の叫びが、日本人の原点「縄文文化」再考を促す。


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