泰河の一口馬主ライフ

母のキッチン

母のキッチン


母のキッチンは離れにある。


父の分のご飯の残りを祖父に回していたので、おかずは腐っていた。腐ったものが、テーブルや冷蔵庫にあるので、異臭がしていた。毎週2回、ゴミの日の前日の夜に、キッチンへ行き、片付けていた。1日に3回も買い物へ行くので、同じものが冷蔵庫に溜まっていた。

父が亡くなった後も、しばらくこれが続いた。

『お父さんのご飯は作らなくていいよ』と張り紙をしていても、読んだ後忘れるのか、毎日作っていた。テーブルの上のおかずには、コバエがたかっていた。ホントに食べれたものじゃない。ほぼ腐っていた。


異臭がすごかったので、ある日大掃除をした。冷蔵庫の中を空っぽにして、外せるものは全て外して綺麗に洗った。


ガスコンロのつけっぱなしがあったので、簡易型のIHのコンロに変更。


食器棚のお皿類はよく使う物だけ残して、あとは処分。


大掃除の後は、コバエもたからず、普通のキッチンに戻った。


キッチンは元通りになったが、母は元通りにならない。認知症は進んでいくだけ。


次は祖父のご飯について。

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