ストーンヘンジでは夏至の日の出を示すのにヒールストーンを置いているようだ。
それを観測した写真はまだ見つけることはできていない。いろいろと探しましが、これを示す記事はなかなか見つかりませんでした。
「円形に並んだ直立巨石の中心部から夏至の日に日の出を望むと、ストーンサークルのすぐ外にあるヒール・ストーンにかかる形で朝日が昇る様子が今でも確認できる。」
と言う記述があるので、夏至の日の出を見ていたのでしょう。
写真はお借りしました
日の出は分りますが、何日なのか、何処で観測したものか位置が不明、中心の石がヒールストーンなのかも分らないので、どなたか夏至の日の出をストーンヘンジの中心で観測した写真をお知りでしたらお教えください。
金生遺跡では茅が岳の金が岳をヒールマウンテンとして、立春の日の出を観測できる。
暦を作るための天文台として最良のポイントは何処なのか。
古代の人々は最初は冬至または夏至に気が付きそれを大切にすることから始めていた。
太陽暦と太陰暦を繋ぐためには四立の一点で観測すれば良い。
それは立春点ないしは立夏のポイントである。
このポイントを観測することにより、太陽暦と太陰暦の関係を明確に把握できる。
縄文人の金生遺跡では、冬至を重視していたことが、甲斐駒ヶ岳への日没を見ていたことから分るので、最適な観測位置としては立春と成ると考える。
引用ーーーーーー
夏至2011:変容する夏至の意味
2011.06.22
マケドニア、コキノの天文台遺跡で2011年の夏至の日の出を迎える人たち。
Photograph by Georgi Licovski, European Pressphoto Agency
2011年の夏至は、米国東部夏時間6月21日午後1時16分(日本時間22日午前2時16分)に訪れた。この時刻から、少なくとも北半球では、1年で最も昼が長い夏至日が始まる。グーグルのトップページには、この日を祝って日本人アーティスト、村上隆氏の描いたカラフルなクマとウサギのキャラクターが登場している。 夏至は地球を南北に貫く地軸が、太陽の周りを回る公転面に対して約23.4度傾いていることから発生する現象だ。この傾きにより、地球では緯度によって日照量が異なる。
夏至日は、北極が2011年の中で公転面に対して最も傾く日だ。一方、南半球では反対の現象が起き、同じ日が1年で最も昼が短い冬至日となる。その結果、北半球では、夏至日の正午には、太陽が1年で最も高く昇り、天頂に最も高い地点に達する。
しかし、夏至の日にすべての地域で太陽が天頂に達するわけではない。天頂に達する太陽が見られるかどうかは、観測者のいる場所の緯度による。夏至日にこの現象が観測できるのは、ちょうどキューバのすぐ北を通り台湾の中央部を横切る理論上の緯線、北回帰線(北緯23度26分22秒)上の地点だけだ。
北半球が1年で最も長く太陽の光を浴びる夏至日だが、この日は通常、1年で最も暑い日にはならない。
地球では、海と大気がヒートシンク(放熱板)と同様の働きをし、太陽光線の熱を徐々に吸収し、徐々に再放出する。そのため、夏至の日に地球が多くの日光を吸収したとしても、これが放出されるには数週間を要する。そのため、一般には7月ないし8月が最も暑い時期となる。
◆古代から祝われてきた夏至の日
過去から現代に至るまで、夏至は世界中のさまざまな文化で認識され、祝いの対象となってきた。
例えば古代エジプト人は、スフィンクスの位置から見た場合、夏至の日に太陽がちょうど2つのピラミッドの間から昇るように計算して、大ピラミッドを建造した。
南米のインカ文明では、夏至には「インティ・ライミ祭り」と呼ばれる祭典が行われ、食物が捧げられたほか、動物、さらには人間がいけにえとして供されることもあった。
近年になって、長く地中に埋もれていたマヤ文明の都市がグアテマラで発掘され、その中から天文台の遺構が見つかった。この天文台内の建物の並びは、至点に達する日の太陽の方角と一致するように設計されていた。こうした日には、市民が天文台に集まり、天に命を下す王を見守ったとされる。
なかでもおそらく最も有名な遺跡は、約5000年前から夏至および冬至と結びついてきたイギリスのストーンヘンジだろう。
円形に並んだ直立巨石の中心部から夏至の日に日の出を望むと、ストーンサークルのすぐ外にあるヒール・ストーンにかかる形で朝日が昇る様子が今でも確認できる。
古代ケルト民族に端を発するドルイド教の現代の信者は、夏至になるとストーンヘンジに集まり、これを祝う。ドルイド教は2010年秋に政府組織であるイングランドおよびウェールズチャリティ委員会(Charity Commission for England and Wales)から英国における正式な宗教として認定を受けており、2011年の夏至は議論を呼んだこの正式認定後、初の祝典となる。
◆様変わりする夏至の位置づけ
多くの古代人にとって、夏至は単なる祝い事や祈りの口実ではなく、安定した生活に不可欠なものだった。農業において、夏至は農産物の生育が次の段階に入ることを知らせる節目とされていた。
しかし、多くの現代文化、特にアメリカでは、夏至や冬至、春分や秋分はもはやかつてほどの興味関心を集めることはなくなっている。
シカゴにあるアドラー・プラネタリウムの天文学者マーク・ハマーグレン氏は、現代社会における夏至の重要性の低下はそれほど悪いことではないと述べている。「多くの古代文化、さらには現代の宗教にも、特定の季節の節目に非常に高い関心を寄せるものがある。そこから多くの神秘主義的な考え方や超自然的な意味づけが生まれる」とハマーグレン氏は指摘し、「以前ほどの関心が払われないことは、理にかなっていると思う」との見方を示した。
一方、ツーソンにあるアリゾナ大学の文化天文学者ジャリタ・ホルブルック氏は、伝統を守ることにもそれなりの良さがあるとの考えだ。「夏至や冬至に興味を持つことは、数学や天体の動く仕組み、天文学、さらには文化や歴史について知識を得る1つのきっかけになる。しかもこれは、大きな祝い事でもある」。