幼少期に、私はよく友達と近所の公園で遊んだ。
木登りをしたり、野原をかけたり、遊具(鉄棒やブランコ、滑り台)などで遊んだりと、とにかく木に触れて、昆虫採取をして、草花の匂いを嗅ぎながら花輪を作ったり、泥遊びをしながら泥だんごを作ったりともう無我夢中だった。
何も考えずにというと語弊があるが、子どもは自然と自分が楽しいと思うことを見つけて、実践して、幸せや喜びを感じることができる才能に満ち溢れた生体だ。そして、遊びの中で不思議だなと思ったことは、きちんと友達やお父さん、お母さんに聞いたりしながら疑問を解決していく。それでも分からないことは、自分で本を買って調べたり、学校の先生に聞いたりと、ここまでくるともう大人も顔負けだ。
そして、自然は子どもだけではない、大人にも気づきや癒し学びを与えてくれる。
仕事や育児で頑張っているお父さん、お母さんは忙しい日々が当たり前になっていてそんな日々が充実していると感じているからこそ、なかなか自分を労る時間を取れていないことに気づかない。「そういえば、ゆっくりと空を見ながら深呼吸したことあったっけ?」と。
テレワークという出勤形態が登場してから、働き方にも様々な選択肢がとれるようになった。働き方が多様化してくると、今度は日常生活にも変化が現れる。テレワークしながら、子どもを自然豊かな場所で遊ばせといて(専門スタッフに預ける)、仕事が終わったら家族との団欒を楽しむ。こんな暮らしがしてみたいと思った方は少なくはないだろう。せめて、長期休暇の時だけでも家族とこんな時間を過ごしてみたいと思った方もいるのではないだろうか。
(子「今日ね、〇〇さんとね木工遊びをしたの。この四角の積み木とこの丸の積み木を組み合わせたら・・ほら!キリンさんだ。」
親「あ!ほんとだキリンさんがいるね〜。色々な動物さんに会えたら、動物園みたいに楽しくなりそうね。」)
そう、自然は多くの気づきや学びを私達に与えてくれる。
5年程前に、BBQをした時である。知り合いの子が焚火の火に触れようとしたから、驚いた。「火に近づいたら危ないよ」と声をかけると、驚きの返答が待っていた。「火って何・・・?」・・私も一瞬、動揺した。どうして、この子は「火」を知らないのだろうか・・と。そして、数秒経ってこの子がどうして「火」が分からないのか察した。「あ!そういえば、この子のお家はオール電化で日常で火を見たことがないから、分からなかったんだ」とそう気付いた瞬間、私は悲しかった。私が子どもの頃は、ちょうどオール電化が急速に普及し始めた時だったから、まだガスコンロで料理をする家庭もたくさんあった。だから、よく親に叱られた。「ガスコンロに手を近づけると火傷するから、危ないから近づくな」と。
そして、私が子どもの頃は、そこまでスマホも普及しておらず、ガラケー世代。だが今は、スマホ1台あればレクリエーションには困らない。レクリエーションだけじゃなく、様々なジャンルの情報がスマホという小型軽量機器から瞬時に得られる。本当に便利な社会にになったものだ。(話しがそれてしまった・・・。)
(そうそう、気を取りなおして・・・っと)
私の時代は、やっぱりゲームと言っても、今ほどバリエーションに富んでおらず、特に私は飽き性だったこともあり、ゲーム機やガラケーのアプリだけでは満足出来なかった。だから、よく両親や友達と一緒に森林公園に行ってアスレチック広場で丸太の吊り橋を行ったり来たりしたり、森林の中でターザンスイングしながらカッコよく着地してみたり、サイクリングしたり、キャンプしたりともう体を動かして、汗をかいて、友達と笑い合ってと大忙し!家に着いたら、クタクタですぐ寝る生活を送っていた。
子どもの頃、このような生活を送ってきたからこそ声を大にして言いたい!「令和時代の子ども達に、もっと自然で遊ぶ楽しさを知ってもらいたい!そのような機会を地域の皆さんで、学校で、ご家族で、子ども達が自然と触れ合う機会を作ってあげてください。」と。
そして、どうか家族との時間が今よりももっと充実したものになりますように。
【YouTube動画「親子で楽しむ森の時間〜ワデュケーションツアー〜」】
(参考)