a la quaint

行け行けアラカン、飛べ飛べアラカン、食べるぞアラカン!

琵琶湖を巡りました③十一面観音と遠藤周作ゆかりの店

2023-01-28 20:23:00 | 旅行
ジビエを堪能した翌朝、部屋の窓いっぱいに余呉湖が映ります。

朝ご飯は琵琶湖の小魚、裏山の山山椒と地元の味覚たっぷりです。


朝食を済ませたら荷物をまとめ早速出発です。昨夜頂いたお酒があまりに美味しくてまずは富田酒造にお酒を買いに。下戸の私でも美味しい!と思えたお酒です。


お隣は地元で有名なパン屋さん。刻んだたくあんとマヨネーズをあえたものをコッペパンに挟んだサラダサンドが看板らしいので買ってみます。


それからいよいよ今回の旅のハイライトのひとつ、国宝指定の十一面観音を見に行きます。こちらの観音様、16世紀に信長に寺が焼かれた時に地面に埋められて焼失を免れたのだとか。この地にあるお寺とは宗派が違うので、維持管理も仏事も地元の人たちの手で行われているのだそう。
繊細で流れるような線が美しい、心洗われるような観音様でした。
合流したガイドさんは昨日と同じくシニアのボランティアガイドですが、今日のガイドさんは説明の途中で時々言葉が止まっちゃって😅こちらがフォローしながらの観音様参りとなりましたが、これはこれでほっこりしたツアーでした。

次は生水の郷に行きました。
水路が今でも生活に密着している地域でこちらはガイドなしでは見られません。
水とある日常の風景がなんとも風情がありました。




途中で寄った魚屋さんでは自家製のもろこの甘露煮をパッケージに詰めているところでした。
甘味料に水飴は使っておらず、鮎も養殖ではなく天然と聞いて、これは買わずにはいられません。甘露煮とこれまた自家製の鮒鮓を買いました。


また歩いて行くと今度は豆腐屋が。お水が美味しいところは豆腐も美味しいだろう、と期待して入り、一丁求めてみんなで少しずつ店先で頂いたのですが…ん?炭みたいな味⁈豆腐屋のおばあちゃんは「釜で豆を炊いているから香ばしいでしょう?」と言うのですが、どう味わっても焦げた味😆
お店を出てからも豆腐の味の話で盛り上がりました。


生水の郷を後にして、夕食を頂く、遠藤周作ゆかりの店に行きます。
少し早めに着いたので、魚治でお土産の鮒鮓選び。
みんなたっぷり買いました。

夕食の始まる5時まで時間があったのですが海津天満宮に行きました。が、2018年の台風21号により甚大な被害を受け未だ修復中。そういえばこれから伺うお店も再建したばかりでした。
途中の里山の風景が美しかったです。






夕食を頂くお店の名は湖里庵。常連だった遠藤周作が自分の庵の名、狐狸庵にちなみつけたのだとか。


目の前に琵琶湖を眺めながらの食事です。


こちらも琵琶湖の食材や鮒鮓をアレンジした、極上のお料理でした。
鯉の洗い。

琵琶湖の味覚の盛り合わせ。
鮒鮓、かぶらずし、もろこの和物など。

菊に見立てたカブの中に肉餡が。

琵琶湖ますのお造り。

鮒鮓のグリルを薄くスライスしたお餅にのせて。

似鯉の唐揚げ。味が早くて京都にまでも持って行けないので京知らずとも言うそうです。

鮒鮓の飯を使ったソースのパスタ。

鮒鮓の頭の入ったお吸い物。


もろこの焼き物。


鮒鮓の茶漬け。


冨田酒造の酒粕を使ったアイスクリームと滋賀のいちごのあきひめ。

お腹いっぱいになったところで湖西線の駅まで送ってもらい、帰京したのでした。

例年は大雪に見舞われるこの時期に晴天に恵まれ予定した行程も全てこなせることができたのは本当にラッキーなことでした。








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Legend and Butterflyを見てきました

2023-01-28 19:03:00 | 日記
昨日封切りのLegend and Butterfly を見てきました。

先週滋賀に行き、行くお寺行くお寺で「ここは15xx年に信長に焼かれて」と聞いて来たので、旅行での見聞を深めようと行って来ました。

戦国時代が舞台ですが、合戦の描写はほとんどなく、セリフで言及される程度。
長々と描写することなく点として表された史実と史実の間の信長の変わって行く様と信長、濃姫のお互いへの気持ちのあり方の変化を丁寧に描いた作品でした。
大河「麒麟が来る」で描かれた信長、帰蝶、明智光秀もまだ記憶に新しいので、違ったキャラクターの解釈も面白かったです。

歴史ものというよりベタな言い方をすれば壮大なラブストーリーだなと思いました。

タイトルのバタフライは何を指すか。
帰蝶の蝶とも思いましたが、作中、一回も帰蝶という名前は出ません。
家も名前も捨てて自分のことを誰も知らない異国で自由に暮らしたいと濃姫が言っていましたが、合戦続きで多くの敵将や仏門まで討ち取った信長も背負っていた人生の重さにひょっとしたら濃姫と同じ気持ちだったのかもしれません。
そんな2人の気持ちをのせたタイトルだったのかなと思いました。

写真は出口でもらった記念品。可愛すぎて使えません😅








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琵琶湖を巡りました② オーベルジュで鮒鮓とジビエ

2023-01-21 21:24:00 | グルメ
彦根城と湖東三山巡りを終え、今回の旅の発端となった湖北は余呉湖畔のオーベルジュに向かいました。

メニューは鮒鮓とジビエ。
実は鮒鮓を知らなくて、酢でしめた魚をご飯に乗せてちょっと発酵させたもの、程度にイメージしていて、その一品をひたすら食べる料理なのかなぁと思っていましたが、全然違いました。

一体何品出て来たでしょうか。
時々大将が顔を出し、いろいろな話をしてくれました。最近は子どもたちに少しずつ店を任せて自分は一歩下がって見守っている事、罠で捕獲する鹿等と違って熊は鉄砲で撃つのでどこに弾が当たったかによって処理の仕方が違う、山のどこで仕留めたかによっても場所次第では持ち帰るのが大変、といった話、湖東、湖北、湖西、湖南では人々の気性が違うこと、渡来人の話、など、尽きません。
大将が話している間に熊しゃぶをサーブしてくれたのは次男だそうですが、猟を始めて4年目で熊を仕留めたという話になった時はちょっと自慢げな様子でした。熊はなかなか仕留めることは難しく、20年猟をしていても一度も捕まえたことがない人もいるくらいなんだとか。
長男君は料理も猟もやらないそうですが、そのかわりに発酵の研究をしているのだそう。鮒鮓を使った新しいレシピをそのうち考えるのが彼の担当になるのかもしれません。

家族でひとつの業を営む姿が素敵だと思え、何より若い世代が里山に残り土地に根付いた仕事を誇りを持ってしている様子に頼もしさを感じました。

写真は頂いた料理。
いくつかは既に何だったかを忘れてます😅























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琵琶湖を巡りました① 彦根城と湖東三山

2023-01-21 01:53:00 | 旅行
滋賀県に行って来ました。
お目当ては十一面観音とジビエと鮒鮓。
一緒に行ったメンバーには白洲正子の「十一面観音巡礼」、井上靖の「星と祭」、遠藤周作の「それ行け狐狸庵」が事前課題図書でした。


初日、早朝東京を立ち米原で降りてまずは出発前から予約してあった和菓子を受け取りに「いと重菓舗」へ。新春の初釜でしか頂けない花びら餅と正月ならではの華やかな上生菓子を買いました。


それから彦根城を見学。まず堀が3つもめぐらされていたり、石垣の積み方が堅牢であったり、階段の幅が意図的に同じでなかったり、道がまっすぐでなかったり、天守閣が表門からは見えなかったり、と、攻撃を想定しての幾つもの防衛の工夫がなされている城で、先人の技術と知恵は素晴らしいと思いました。あらゆる状況を考えて備えた井伊家だからこそ、徳川の信任厚く、戦国時代から幕末まで続いたのだなと思いました。
日本に5つしかない、国宝に指定されている天守閣も微かに壁が内側に傾けられ、雪の重みに耐えられるようになっています。
ここからは比叡山、琵琶湖、幾たびの戦が行われた平地が見渡せました。



夕食にジビエと鮒酢を予定していたので昼は軽くうどんで済ませ、午後は湖東三山巡り。

苔の美しい西明寺、品格のある三重の塔の金剛輪寺、庭園の雄大な百済寺を、各所で地元のボランティアガイドの案内を得て見て回りました。
どこも山寺で階段を登らされましたが、最後の百済寺では鐘をつかせてもらい、高台から見た琵琶湖を微かに望む里山の夕暮れは、穏やかで心が洗われる風景でした。







京都のような煌びやかさはないけれども、平安時代の仏像などがそこここにあり、滋賀の文化の悠久を感じました。残念だったのはどの寺もご本尊の如来像等が秘仏で非公開だった事。

感慨深かったのは、この辺りの寺が皆信長に焼かれた時に観音様だけは守ろうと、集落の人々が運び出したり埋めたりして戦火を逃れた事。寺も宗派を越えて焼き討ちにあった他の寺の仏像を預かった事。宗派が違う寺で守られている仏像の維持管理を今も市民が行っていること。
戦国時代を大河ドラマの中だけの事としてではなく、史実として実感したと共に激しい時代を通じて人々が守って来た信仰心に何となく胸が熱くなる思いがしました。

日本で一番寺の多い県はどこでしょう?
京都は5位、滋賀は4位、3位大阪、2位奈良、1位は愛知県なんだそう。愛知では戦の時の砦とするために辻毎に寺があるんだとか。

拝観を終え、今回の旅のメインテーマ、ジビエと鮒酢の余呉湖畔オーベルジュへと向かいます。

お料理の報告は続きで。
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甲状腺が腫れてます

2023-01-17 21:11:00 | 健康
数ヶ月前の事、鏡を見ながら顔を右左に動かしてブローのできあがりを確認していたら、左を向いた時に喉仏の右下に膨らみが現れることに気がつきました。え、あれ?と思って真正面を見ると目立たなくなります。もう一度左を見るとやっぱりぷっくりと膨らみが。触ってもぷよぷよと柔らかく、固いしこりではないので腫瘍じゃないよねぇ、と何度も見直し…

痛みもないし、まぁ、ひくかもしれないし、しばらく放っておくかなぁ。

脹らみがいつからあったかはわからないのですが、去年、ボイストレーニングのレッスンのウォーミングアップで喉のこりをほぐすエクササイズと言って人差し指で右左交互に喉を上から下まで押した時にコリコリ感じたところがあったのを思い出しました。その時も一瞬、え?って思ったのですが、気にはなりながら放って来てしまいました。

そうこうしているうちに、右のエラあたりが腫れて触ると痛くなりました。たまたま今日、成人病検診だったので最後の問診の時にお医者さんが喉触った時に何か言ってくれるかな、と思ったのですが、触るだけ触って何も言わずに「はい、これで終わりです、お疲れ様でした。」と言うので、思い切って耳の下の腫れと痛みと喉の膨らみを訴えてみました。そうしたらもう一度触ってくれて、耳の下はリンパ腺か顎下線、喉は甲状腺だと思うから耳鼻科に診てもらうように、と言ってもらえました。

検診後一旦出勤しましたが、明後日から旅行に出るし痛いままじゃやだなと思い、メールの往来も一段落したので、早退して耳鼻科に行く事に。

耳鼻科では耳の下はリンパ腺で、どうやら歯茎が腫れて痛むところがあるのでそれが原因のよう。リンパ腺の方が先に腫れて歯茎は後からなんですけど、と言ったら腫れが現れるのが後だったというだけで、歯茎の化膿がもともとあったのでは、という見立て。抗生剤出しておきますけど、歯科には近いうちに行って治療してください、とも言われました。

喉の方は耳下とは全く別でこっちは甲状腺。これは検査だね、血液検査します、と言われて、今日、2度目の採血。右手しか血管が出ないのでほぼ同じところに針を刺されました。結果は2〜3日で出るので時間のある時に結果を聞きに来てくださいと。

甲状腺の病気なんて家族の誰もかかったとは聞いたことないので、まさか自分が甲状腺で医者にかかるとは思いませんでした。結果は土曜日に聞きに行くつもりですが、大した事ありませんように。








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