「故郷よ」(2011年仏、ウクライナ、ポーランド、独)を
観るために、梅田スカイビル4F・梅田ガーデンシネマに
行きました。
ロビーからは再開拓地域・大阪駅北ヤードの
グランフロント大阪が見えました。
映画パンフレット
故郷とは、チェルノブイリ(原発)から3kmにある
隣町プリピャチのことです。
ストーリーはフィクションですが設定の背景は
ノンフィクションです。
原発事故当日に結婚式を上げた女性と
原発技師の家族の2つのエピソードが
かすりはするもののほとんどパラに描かれています。
プリピャチ(町)を含め、チェルノブイリ事故後立入制限地区に
なっている場所で、実際に撮影が行われています。
パンフレットの観覧車は実物のようです。
原発の派手な爆発シーンや放射線を浴びて痛々しく
亡くなるシーンなどはありません。
突然、理由も分からず強制退去させられ、
故郷を奪われた人々の失望感と郷愁の思いが
淡々と描かれており、逆にそれが記憶に残る作品となりました。
監督の話では映画の編集作業中に福島の
事故が起こったとのことで、とても驚いたのこと。
プリピャチで再び人が安全に住めるようになるのは
およそ900年後らしいです。
パンフレットには福島と対比するコメントもありました。
多くの人に、この作品を観て欲しいと思います。
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