徒然なるまま読書感想ブログ

日々読んだ本の感想ブログです。小説、ビジネス書、ライトノベルなど通勤中、休日に読んだ本の感想を自由に書いていきます。

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 感想

2018-03-06 14:49:39 | ビジネス・自己啓発
これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書)
永井 孝尚
SBクリエイティブ




成功する商品は顧客を作り出している




将来的に士業としてやっていきたい私がマーケティング何それ?という感じで、本屋で手にしてみた本です。


わずか200ページ程度の本ですので詳しいマーケティング方法が書かれているわけではありませんが、あの商品はなぜ売れるのか?、あの会社はなぜ成功しているのか、あの会社の戦略が何なのか、著者目線でわかりやすく解説されていますので、読みやすい本になっていると思います。


そんな短評を踏まえつつ、私なりの感想を書いていきたいと思います。


1.用語などがわかりやすい

 腕時計をする人が減っているのに、腕時計の広告が豪華である理由、きゃりーぱみゅぱみゅがヒットした理由、セブンイレブンとイオンの戦略の違い、北海道十勝産のマンゴーなどなどいろいろな例で売れている理由が用語を伴い説明されています。


 私が営業で読んだことのあるランチェスター戦略もここでは「弱者の理論」「強者の理論」のみを取り上げており、こういったことからも他のブルーオーシャンやレッドオーシャンなどの用語も深堀せずわかりやすく説明されているものだと思います。


 マーケティング何それ?という感じの私でも非常になじみやすく読みやすい本だと思います。




2.売れるものには売れる理由がある


 私が小学生の頃に爆発的に大ヒットしたたまごっちが今でも売れているということを知った時は驚きましたが、今でも子供たちの間で流行っているたまごっちも売れている理由があるといいます。


 まず、売るためのコンセプトが明確で、一貫性があるということです。

 
 たまごっちは、「世話をするめんどくささ」をコンセプトにしているということで、このコンセプトを貫くためであれば、どんな客の要望も突っぱねてきているとのことです。

 
 私も小学生や中学生の頃、学校にたまごっちを持っていくと怒られるため買ってもらっても平日に世話ができない&親が操作をできないため数日でお亡くなりになられたことがありました。


 私の友達は親が日中餌をあげたりして育てていたみたいで、機械でありながらペットの世話並みにめんどくさいものだったなと今になれば思います。


 たまごっちを持っている社会人の方々からすれば、仕事中も餌とかをあげないといけないため、私みたいに「一時停止機能」が欲しいと思われた方も多かったのかなと思います。


 そんなお客の要望に応えることもメーカーは可能だったとは思いますが、その機能をつけると「世話をするめんどくささ」というコンセプトが薄くなってしまうこともあり、断固はねのけたといいます。


 これだけのエピソードでも、お客様の満足を得るということについては、ただ客の要望に応えるというだけではだめで、コンセプトを守るためなら客の要望も突っぱねるくらいの態度も必要だ(=顧客満足度は客のいいなりになれば得られるというものではない)ということを教えてくれます。


 その他、需要がないなら需要を作り出すということや、極力競争を避ける工夫など売れている商品、業績好調のあの会社の好調な理由がわかりやすく説明されていると思います。





3.売り方や差別化をどうしていくのか考えるヒントをいただきました


 私は将来、士業として生計を立てて頑張っていきたいと思っています。


 しかし、今士業に立ちはだかっているはAIだといわれています。


 AIが導入されるようになれば、今の士業の仕事の半分以上はいらない仕事と言われるようになっています。


 ただ、私はAIが出てこようがビジネスチャンスは考えればいくらでもあると思っています。


 AIで済む仕事があるなら、それで効率化できてむしろ良いと思っている口で、使いこなしてしまえばよいと思うくらいなので、どちらかというとAIで効率化できるのであれば歓迎な方だったりします。


 むしろ、なくなっていく仕事のことよりは、どうやって今後仕事を作り出していくのか、私が今後やっていく仕事にどういった価値を与えることができるのかを真剣に考えることができるので良い環境になっていくのではないかと考えています。


 私には今は具体的なアイデアというのは特にないわけで、これこそ仕事を通じながら考えていかねばならないところだろうと思っているところなので、研鑽を積みながらも、日々情報収集しつつ、アイデアを練りたいなと思っています。


 前置きが大分長くなりましたが、士業として、あるいは自分の仕事としてお金をいただくということに対する価値をどのように作りだすのかということは今でも、あるいは将来においても課題であることは変わりないと思いますし、士業として競争のない新しい分野を探すことや差別化を図っていくということは永遠のテーマになるのだろうと思います。


 その中で、ただ客の言いなりになるというだけで顧客満足度は得ることはできないということ、ただ価格を安くするというだけでは忙しいだけで低収入になってしまうこと、価値を創り出すことなど、今後士業として生き残っていくために考えていく方向性を私に教えてくれた本だと思います。


  
 あとは、この本にあったようなことを考えながら日々アイデアを模索していければ良いなと思います。



 いつのまにかお客様の要望を応えるためだけに目を奪われて、肝心の目的やコンセプトが見えなくなったり、売れないから苦しくて買ってくれるならと安易に値引きを上司に相談するなど、この本で書かれていたダメなことをやったことがあるなと思い出しながら読めましたので、営業職で売れないなとか、売り方に悩んでいるときなども読み直したいなと思います。


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