思春期はいろんな意味で変化が多く、デコボコといろんなところにぶつかりながら成長していきます。親との距離、友だちとの関係、自我の確立、体の変化など、様々な関係性が複雑に絡み合って成長していく時期です。
この時期を乗り越えるためには、本人が安らげる場があるか支えとなる人がいるかにかかってきますが、何らかの発達凸凹がある場合、より丁寧な関わり方で自己認知や社会性を育む指導が必要となってきます。
何らかの対処が必要となったときに、本人、保護者、支援者、他支援機関、その連携が取れていることも大切です。
Aさんは、まわりに合わせてしまう方です。
自分はこう思う、こうしたいと自己主張をせず、我慢をしてしまいます。
実はしんどい、実はわからない、実は困っている、でもまわりに迷惑をかけることはしたくないのでついつい無理をしてしまいます。
機能の高いAさんは、機能が高いがために、まわりの期待も大きく本人の生きづらさが見落とされてしまいます。
結果、まわりに合わせる生活を送ることで体調に不具合が生じてしまいました。
つらい時期もありましたが、Aさんはリハビリを経て、支援機関との連携から徐々に地域移行をしていきました。
現在、まだ無理はできませんが体力もだいぶ回復されています。
一人での外出活動も増えてきました。
就労体験を重ねることで自信もついてきています。
ときにまわりに合わせようと無理をして自分の体力を消耗してしまうAさんですが、
活動の振り返りをすることで客観的に対策を考え、体調管理にも気を付けるようになっています。
「人に合わせることは悪いことでは無いけれど、自分のペースを優先したほうが良いこともある」
海の青、波の音、潮の香、踏みしめる砂、海水のしょっぱさ、、、
想像して海水浴に行った気分になろう