DFEの屋根裏BLOG

停電

ボタンを押せばお湯が沸いたり、スイッチを押せば照明が点いたり、リモコンを押せばテレビがついたり、熱い夏は部屋を涼しくもしてくれる。最近じゃ石油ストーブでさえコンセントを差さなきゃ火もつかない。これじゃ石油を燃料とする電気ストーブだねが!

って話が横道にそれそうですが…
家庭だけに限らず、どこの企業でも電気がなければ企業運営は成り立たないわけだけど、いつの頃からか電気の便利さに感覚が麻痺し、電気は供給されて当り前、一瞬の停電も許されない…なんて社会が出来上がってきた。昔を振り返れば、数十分単位の停電は普通にあったし、電柱工事の際には特定の地域だけ半日停電だとか、一日停電なんて事が普通にあったと記憶している。

数あるインフラの中でもより重要視され、パソコンの普及と共に安定供給も要求されるようになった「電気」なのだが、今消費している電気は無限に存在するものではなく、今使う分をどこかで発電しているわけで、その発電元の原料は石油だったり、石炭だったり、原子力だったりする。電気を供給する電力会社は、客先へ安定した電気を送るために、常に負荷状況を見ながら発電所の出力をコントロールしているとなれば、電気は生物なのかもしれない。

前置きが長くなったけど…
今日はうちの会社の受変電設備の年次点検。
社内でも電気は供給されてて当り前と思われがちだが、実は1回/年、受電・変電設備・電気を消費する電気設備の細密点検を実施しながら、電気の安定供給を確保しているわけで、自分的には縁の下の力持ち的な重要な仕事と認識している。

当然操業が止まってて誰も出勤していないタイミングを見計らって作業を進めるのだが、エアコンも照明もテレビもない吉幾三の歌に出てくるような環境の下で丸一日過せば、いやでも電気の有り難味を感じるわけで、今日は一年に一度自分自身の省エネ意識を引き締められる貴重な日でもあるのだ。
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