
早起きして伊予鉄道の路面電車でホテルの最寄りの勝山町駅から道後温泉駅まで10分程の移動。電車って勝手にアナログの印象が強かったけど、Suicaも使えるし現代の生活に合わせて進化しているんですね。

道後温泉駅前到着
早朝7時台とあって観光客はまばら


坊っちゃんカラクリ時計

道後温泉の予約時刻まで間、古民家を改修したカフェDogo No Machiyaさんでモーニング

盛岡にある宮沢賢治縁の古民家を改修したカフェに似てます。絵画を愛でるような庭との一体感のある間取りだったり、手の込んだ建具一つとっても昔の生活の方が品があって優雅な感じがします。最近の新築住宅は、熱効率を追い求めた末に窓が極端に少なく息苦しい感じがしますが、これとは真逆に昔の住宅の方がゆとりがあったような気がします。

雪は降っていないけど、一桁台の凍える気温の中、暖を取らせてもらいながら美味しく頂きました🎵

そして今回の旅の目的の一つである道後温泉本館。狙ってたわけではないけど、数年に渡った修復工事を終えたばかりで良いタイミングでした。



館内を案内するプロジェクションマッピング。一瞬ミスマッチのようにも思えるけど、館内の昔ながらの雰囲気を損なわないための工夫なのかもしれません。

予約していた3階の客室です。

神の湯と霊の湯を堪能させて頂きます。

熱った身体を清々しい朝の空気で冷まします。先人達もこうして道後温泉の街を見下ろしながら温泉を堪能したのでしょう。


建物は、増築を繰り返して今の形になったそうですが、昔は道後温泉のシンボルとも言える正面玄関はなく、札所がある通路だったそう。札を渡した客は左右にある温泉の建屋に入っていくスタイルだったとか…

身を清めた後の締めは、日本唯一という皇室専用浴場を見学させて頂きます。奥の間は天皇陛下のみが入れる部屋との事。厳かな雰囲気です。

立湯のように深さのある浴槽。お湯を導く導水管の役目を果たすという正面の石造りの造形物は、全て手彫りなのだそう。


昔の人は湯衣という薄手の肌着を着て温泉に入ったそうで、ここは湯衣に着替える部屋とのこと

皇室のみが入られる御成門
ちょうど正面玄関の裏側にあたる位置になりますが、こちらから皇族の皆様が入られるようです。

大地震等で過去に3回程、道後温泉の湯が枯れた事があったらしいけど、湯神社に祈祷して復活したのだとか。道後温泉の守り神のような存在なのでしょう。

湯神社の脇にある足湯からの眺め

大地震等で過去に3回程、道後温泉の湯が枯れた事があったらしいけど、湯神社に祈祷して復活したのだとか。道後温泉の守り神のような存在なのでしょう。

湯神社の脇にある足湯からの眺め

湯上がりに名物の鯛めしを丸水さんで頂きます。


辛口の清酒石鎚が良く合います。ご飯をおかわりして美味しく頂きました。

今治タオルを仕入れたり

一六タルトの天ぷらを頂いたり

蛇口で注ぐミカンジュースを頂いたりしながら、道後温泉を充分に堪能させて頂いて松山を後にします。

JR四国の特急で松山から今治へ移動

贔屓にしている安岡蒲鉾のアコヤ貝の貝柱の揚げ蒲鉾をつまみに、地ビール道後のIPAを頂きます。かつては、同じ路線をディーゼル機関車で揺られた記憶がありますが、今回はアンパンマン電車🎵快適です。

今治で高速バスしまなみライナーへ乗り換え


しまなみ海道を渡って一路福山市へ

晩酌は福山駅近くの
おでんと洋食の自由軒さんへ

出汁の効いたおでんは味噌ダレで食べるようです。愛知の味噌ダレとは違って甘さが控え目なのでお酒を邪魔しません。

口にする機会のないビフカツ
秋田でいう「からす森」のような雰囲気のお店で、こんなお洒落なメニューもあるのが意外です。

寿司ネタでは見ることあるけど、シャコを煮物で食べるのは初めて。辛口の日本酒が良く合います。

寿司ネタでは見ることあるけど、シャコを煮物で食べるのは初めて。辛口の日本酒が良く合います。
カウンターで隣り合った熊本出身で福山に住んで8年目になると言う青年と意気投合し、地酒&地魚なんかを紹介してもらいながら美味しく頂きました🎵
うちらの後に入って来た彼等が店へ入った瞬間、うちらと一緒に飲みたいと思ったという青年の一言が嬉しいですね。見知らぬ土地でのこういった出会いが旅の醍醐味なんだよね。

駅ビルで買い物して外出たら逆方向だったのだか、見上げると目の前にライトアップされた福山城

導かれるように酔いを覚ましながら城内を散策。立派なお城でした。

帰りがけにもう一軒引っ掛けながら、二日目の飲んだくれの夜が暮れていきます。