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はじめてのレザークラフト

レザークラフトもはじめました。

はじめてのシガレットケース コバ・床面を磨き、つや出しをする

2015年11月08日 | 私の作品


染色が済んだら、次はコバ・床面を磨く作業に入ります。コバとは革の切り口の断面、床面とは裏の毛羽立った面のことをいいます。



この作業に使うのが、トコノールという仕上げ剤です。使い方は簡単。指、または柔らかい布でトコノールを磨きたい部分に薄く塗り、半渇きになったところで(具体的には塗ってから、トコノールが透明になり、触ると少しペタペタするくらいの段階で)、ガラス板、専用の木製のスリッカー、柔らかい布などでこすり、磨いていきます。こうすることで、毛羽立った面は滑らかになり艶が出て、二枚の皮を貼り合わせたコバの部分はまるで一枚の革でできているように見えます。革製品はこのコバの仕上げ具合が出来をとても左右するんだそうです。

本来はこの前の作業として、「ヘリ落とし」というコバの面取りをする工程を挟むのですが、今回は道具がないので省きました。レザークラフトって、必ず手順を守ってするものだと思っていましたが、案外臨機応変に出来るものなんですよ。染色をする前にコバ磨きをすることもありますしね。



トコノールを塗った直後の床面です。染色した床面にトコノールを塗ると、色が若干濃くなります。これを本来ならば専用の道具で磨いていくのですが…私はガラス板もスリッカーも持っていません。それでどうしたかというと…



この木製ハンマーを使いました。スリッカーが木製なので、これでいいかな、と。



磨いた後のコバです。艶が出ているでしょう。しかし、コバをハンマーで擦る時に若干力が入りすぎたのか、確かに艶は出たのですがコバの表面側が反り返ってしまいました。ここはやはり専用のガラス板か、専用のスリッカーを使うべきところだったのでしょう。柔らかい布でもよいということで、ガーゼでも試してみましたが、早く艶があらわれるのは木製の道具みたいです。

コバ・床面磨きが終わったら、次は表面の色止めのためにこれを使います。



レザーフィックスといって、単に色止めをするものから、同時に光沢を出すもの、艶消しするタイプなどありますが、私は光沢レザーフィックスで仕上げることにしました。これも筆で塗って、乾燥時間は30分から1日です。



染色した革に美しい光沢が出ました。


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