今年も恒例の浅草歌舞伎に行ってきました。
今回は久しぶりの一等席。と言っても花道の裏側、所謂“どぶ”席でしたが、浅草公会堂は会場が狭いので想像以上に楽しむことが出来ました！
愛之助さんが今年で最後とのことで、かなり若手シフトになりましたね。私が最初に見に行ったのは8年くらい前だったかなぁ。
その時は中村兄弟が出ていて、今思うと豪華なメンバーでした。
今は彼らは中村屋を背負って立たなきゃいけないので、なかなかこういうものには出てきませんね。
若手が大役をやれる浅草歌舞伎ですが、気付けば愛之助さんは40代、猿之助も大名跡を継ぎましたし、もう若手ではないんでしょうね。
今年、浅草で席巻していた若手の演技を見て、そんなことを考えてしまいました。
ただ、残念ながら、若手君たちと2大看板との差は大きいですね。やっぱりまだ荒削りという感じで…。平成生まれの彼らだから仕方ないのかもしれないけど、その間の世代はいないのかな？と思ってしまいました。
その中でも、血筋の壱太郎は頭ひとつ出てる気がします。すっとした出で立ちからか、女形が良く似合って、いい色香が出てました。
来年の浅草歌舞伎は彼あたりが中心になるのでしょうか？今年の頑張り次第ってとこですかね。
そして言わずと知れた猿之助は華があって相変わらず演技達者でした。個人的にはあまり好きではないんですが、彼の舞台は妙に引き込まれてしまうんですよね。
今や国民的人気者？になった愛之助さんを見たくて毎年通っていましたが、来年からは寂しくなります…。以前、お年玉挨拶で直接お話させて頂き、松嶋屋さんの手拭いを頂いたことなどを懐かしく思います。
最後の演目の踊りは、お正月に相応しくて良かったですねぇ。荒削りさは否めなかったけど、フレッシュさ満載で、来年以降への期待が出来る舞台でした。
