子どもパークレンジャーの記録!

子どもパークレンジャーの活動を報告するブログ。

  第4回 自然の中には宝がいっぱい!<10月29日(土)>

2006年02月20日 | 九州地区(2005年度)

実施日:10月29日(土)
場所:阿蘇(あそ)くじゅう国立公園
テーマ:自然の中には宝がいっぱい!
ねらい:阿蘇の草原には、希少植物が多数存在しています。草原を維持(いじ)していく中でもその野草の存在は重要で、生態系の一部としてしっかりと役割を担っています。
近年、草原の面積の激減(げきげん)や盗掘(とうくつ)やさまざまなことで減少(げんしょう)しつつある野草のことをしっかりと理解し、また、維持(いじ)していくためことの大切さを学びます。

① 自然の宝物を探しにいこう!
ネイチャービンゴとしてシートへ9つの課題(かだい)をビンゴカードに記入し野草園の中を散策し課題をクリアします。
主に答えをデジカメで撮影(さつえい)・記録してきます。それを、③で切り貼りし、成果発表として使います。
課題は例えば、丸いものを1つ、何か昆虫を1匹、匂いがするものを1つなど。見る、聞く、さわる、におうなど感性を使い、ゲームの中にそれぞれの発見、また、それをグループで共有するということができました。

② ミクロスケッチ
野草園内の植物の種子(しゅし)を虫眼鏡を使ってスケッチします。
ミクロの世界を見てみることができ、普段気づかない新しい形、発見をすることができました。また、その種子が咲かせる花を図鑑などを使い、紙の半分に描きました。
自分の描いた種子が春にこの絵のような花を咲かせるかまた見にきたいね。という期待感をもてました。

③ 宝物を紹介しよう。(グループワークで成果物づくり)
ネイチャービンゴの際、デジカメで撮ったきたものをプリントアウトし、ポスターに切り貼りし、それについての説明を図鑑で調べたり、レンジャーに聞いたり、自分たちの感想を載(の)せたりなど思い思いにデザインしました。その後は、ビジターセンターに展示することにしました。自分たちの行なったことが形となったこと、来館者に見てもらえることでよりやりがいがあったかと思います。

■アンケートより
・ 阿蘇にしかない花(絶滅(ぜつめつ)しそうな花)があるということを初めて知りました。
・ 種子のスケッチが興味深かったです。
・ 「むかご」、「あけび」を初めてみました。
・ カマキリが卵から産まれてくることを知った。茶色のカマキリをはじめて見た。
・ ビジターセンターのような場所があったことを初めて知りました。

事務局の感想
 あらためて、植物、生物をじっくり見て、話を聞く機会が子ども達にとっては、経験上すくなかったので、意義あるものだと感じました。阿蘇だけに特化せず、身近な自然環境への取り組みへもつながるきっかけとなればと思います。

報告:JPR九州地区事務局 伊志嶺


  第7回 「あんぱるぬみだがーまゆんた」の世界<12月3日(土)>

2006年02月02日 | 沖縄地区(2005年度)

実施日:12月3日(土)
実施場所:環境省国際サンゴ礁(しょう)研究・モニタリングセンター、名蔵(なぐら)アンパル干潟(ひがた)
活動テーマ:「あんぱるぬみだがーまゆんた」の世界
・干潟の生物が登場する民謡(みんよう)を通してむかしの人がどのように自然を見て、関わっていたかを考えます。
・民謡に登場するカニの観察を通してアンパル干潟の生態系を学びます。

あんぱるぬみだがーまゆんた紙芝居と民謡の練習
 アンパル干潟を舞台にした200年前の民謡「あんぱるぬみだがーまゆんた」の歌詞の意味や背景を紙芝居を使って、わかりやすく説明します。そして、民謡をみんなで唄(うた)い、唄に登場する14種類のカニについて、唄の中での役割を知っていきます。

民謡に登場するカニたち
民謡に方言(ほうげん)名で登場するカニたちと、実際のカニとのちがいや特性をくらべた推理を科学的な根拠(こんきょ)をまじえて説明します。
民謡の中で擬人化(ぎじんか―人間にたとえること)されたカニと、観察されるカニの生態とを科学者の視点から解説しました。 

アンパル干潟でのカニの観察
 民謡で唄ったり、説明を聞いたりしたカニを実際に干潟で探してみます。数種類のカニについて、その生態や干潟での役割を観察しながら学びました。

参加者の反応
 低学年の子が多かったが民謡の内容をよく理解し、唄もしっかり唄っていました。観察が終わった後に自分で見ることができたカニを唄の中から探すなどして盛り上がっていました。

事務局の感想など
アンパル干潟がラムサール条約に登録されたことを記念して、石垣市の協力を得ての実施となりました。文化と科学という2つの視点から自然を見つめ直すという内容とし、二方面から講師の方をお呼びしました。そのねらい通りの運営ができたと思います。豊かな自然と豊かな文化的背景に恵まれた市民に身近なアンパル干潟を今後も活用したいと思う。

取材:八重山毎日新聞、八重山日報、沖縄テレビ

報告:JPR沖縄地区事務局 大堀